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2012年10月30日

「AFTER THE BEATLES」其の弐拾壱

タイム・テイクス・タイム(紙ジャケット仕様) Off the Ground Paul Is Live


えっと、全く求められていないと思われるビートルズの未発表音源を語る「BOOT」を、あたくしだけがノリノリで連載中ですが、片瀬那奈ちゃんファンの皆様におかれましては、思いっ切りスル〜して下さいませ。其れで、未発表音源へ行く前に、うっかり「AFTER THE BEATLES」の「1992年から1993年まで」を書き忘れていた事に気付きましたので、補足いたします。片瀬那奈ちゃんを求めて迷い込んだ方々には「どーだって、いいや!」でありましょうけど、イチオー「1993年」まで書いて置かないと「あたくしが個人的に納得がゆかない!」だけでございます。

1992年6月に、リンゴ・スターがアルバム「TIME TAKES TIME」を発表しました。なな、なんと、オリジナル・アルバムとしては1983年の「OLD WAVE」以来で九年ぶり!しかも其の「OLD WAVE」は出来が悪く英国と米国では発売されなかったのです。ところが、オールスター・バンドで復活したリンゴは、相変わらず多くのゲストにも支えられて充実した内容のアルバムを出しやがりました。どういうわけかリンゴは業界人受けが好いわけで、プロデューサーには、ドン・ウォズ、ジェフ・リン、ピーター・アッシャー、フィル・ラモーン、と四人の豪華な顔ぶれを揃え、ゲストも、アンドリュー・ゴールド、ジェリー・フィッシュ、ジェフ・バックスター、ブライアン・ウイルソン、などなど、もう絢爛豪華で滅茶苦茶になりそうなのに「リンゴ節」でまとまっています。以後、リンゴはライヴ盤とスタジオ盤を毎年の様に発表する事となるのです。但し、在る事情で「1994年〜1996年」は出しません。

そして、ポール・マッカートニーは、1993年2月にスタジオ・オリジナル・アルバム「OFF THE GROUND」を、1993年11月にはライヴ盤「PAUL IS LIVE」を発表します。ライヴ盤発売に続き、二度目の来日公演も実現しました。「OFF THE GROUND」からは多くのシングルも発表され、カップリングはアルバム未収録!それらをまとめた二枚組限定盤「OFF THE GROUND the complete works」も出し、更に変名の「THE FIREMAN」名義でもアルバムを出しまして、正に絶好調!でした。映像作品もありますし、もう年がら年中、音楽バカ!のポールがいい気になって爆裂しておりました。然し!ポールも「1994年〜1996年」には、何故かアルバムを出せなくなってしまうのです。此れだけ狂った様に新作を連発していたのに、次が四年ぶりって変ですよ。

理由は単純明快で、1993年に「赤盤」と「青盤」がCD化され、1994年に「LIVE AT THE BBC」が、1995年から1996年にかけて「ANTHOLOGY」が、ぞくぞくと発表されたからです。つまり、本家本元のビートルズ音源が出るので、ソロの新作なんかお呼びでない!とされたのだ。いっぱいビートルズの新作が出ますが、所詮は大昔の「ボツ音源」であります。でも、ジョン・レノンの未発表デモに他の三人が音を重ねて新曲が二曲(実際には三曲行ったらしいけど、一曲は完成出来なかった)が発表されます。其れをプロデュースしたジェフ・リンとポールは新作を制作するのですが、レコード会社から発売に待ったが掛かり、1997年まで発表出来ませんでした。「ビートルズで盛り上がっている時に、ポールのソロなんていらない!」とハッキリ云われたそうです。はい、此れで「BOOT」に繋がりました。


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(小島藺子)



posted by 栗 at 10:47| FAB4 | 更新情報をチェックする