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2012年10月19日

BOOT-001:PUTTIN' ON THE STYLE

Puttin on Style ビートルズ・ビギニングス:クォーリーメン-カントリー&ウェスタン


 w & m:Norman Cazden

 録音:1957年7月6日
 2007年6月26日、BBCラジオ番組「The Day John Met Paul」で抜粋を公開


ビートルズ「公式213曲」を綴った「FAB4」の続編で、現役時代には未発表だった音源を追う「BOOT」の始まりです。タイトルに反して、基本的に「海賊盤でしか公開されていない楽曲は対象外」とする予定です。それで、「一体どこから始めようかしらん」と悩みました。公式発売順だと「LIVE AT THE BBC」からとなりますけど、時系列的におかしくなってしまいます。それで「ANTHOLOGY 1」からにしようものなら、最初が「FREE AS A BIRD」になってしまい益々混乱します。結局、時系列で何らかのカタチで公表された楽曲を書いてゆく事としました。ハッキリ云って「最も困難な道を選んだ」わけですけどね。

となりますと、最初は此の「PUTTIN' ON THE STYLE」となります。1957年にロニー・ドネガンが全英首位を獲得した楽曲を、1957年7月6日にクオリーメンなる無名のバンドがリヴァプール郊外ウールトンのセント・ピーターズ・パリッシュ教会で演奏したものです。バンドのリーダーで歌っているのは、ジョン・レノン。そして、うっかり友人に誘われ観ていたのが、ポール・マッカートニーでした。ジョンに魅了されたポールは、「ボクもバンドに入れてくれないか?」とジョンに速攻でお願いし、右利き用のギターで「BE-BOP-A-LULA」や「TWENTY FLIGHT ROCK」をジョンの目の前で見事に弾き語りしやがったのだ。ポールは、ジョンがどうしても耳コピーできなかった歌詞なども、軽々と完璧にマネできていたそうです。流石は「パクリの王様」ですねっ。

当時16歳のジョンは、ひと目で当時15歳のポールの恐るべき才能に気付きます。「こいつをバンドに入れたら、俺様が食われるかもしれない。しかし、こんなスゴイ奴を手放すわけにはイカンぞ」と瞬時に判断したジョンは、ポールをバンドに加入させました。1957年7月6日とは、ジョン・レノンとポール・マッカートニーが出逢ってしまった日なのです。其の日の演奏をたまたま会場にいた元・警官がポータブル・テープレコーダーで試し録りしていました。二曲が収録された其のテープが長い年月を経て発見されオークションに出品され、EMIが破格の値段で落札します。出品された時に此の曲の一部がサンプルとして公開され、当然の如く海賊盤業者の餌食となりました。対抗策で高額で落札したEMIでしたが、音質が劣悪で「ANTHOLOGY 1」への収録は見送られ、後にラジオ番組で抜粋が公開されました。


(小島藺子)



posted by 栗 at 02:28| FAB4 | 更新情報をチェックする