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2012年10月12日

「THE BEST OF GEORGE HARRISON」INDEX

ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン


 プロデューサー:ジョージ・マーティン、フィル・スペクター、ジョージ・ハリスン
 エンジニア:ノーマン・スミス、ジェフ・エマリック、他
 歌と演奏:ザ・ビートルズ、ジョージ・ハリスン

 (録音:1965年10月16日〜1975年6月)

 1976年11月8日 (米国)、11月20日 (英国) アルバム発売
 キャピトル ST-11578、パーロフォン PCS-10011 (ステレオ)


side-A

1. SOMETHING (1969年)
2. IF I NEEDED SOMEONE (1965年)
3. HERE COMES THE SUN (1969年)
4. TAXMAN (1966年)
5. THINK FOR YOURSELF (1965年)
6. FOR YOU BLUE (1970年)
7. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS (1968年)

side-B

1. MY SWEET LORD (1970年)
2. GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH) (1973年)
3. YOU (1975年)
4. BANGLA DESH (1971年)
5. DARK HORSE (1974年)
6. WHAT IS LIFE (1970年)


悪名高きジョージ・ハリスンのベスト・アルバムです。1976年2月にビートルズとEMI及びキャピトルの契約が満了したので、ポール・マッカートニーは契約を続行し、ジョン・レノンはどことも契約せず、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターは別会社に移籍しました。それで、ポール以外の三人はソロ・ベスト盤を出します。ところが、ジョンとリンゴはソロ作品のみで構成したのに、何故かジョージだけが「片面はビートルズ、片面はソロ」と云う屈辱的な選曲にされ、移籍先からの最新作「33 1/3」の発売日にぶつけられると云う非道な仕打ちを受けました。ゆえに、此の作品は「半分はビートルズ」と云う不可解なアルバムとなってしまったのです。こーゆー構成は、他には1988年に発売されたジョン・レノン伝記映画のサントラ盤「イマジン」くらいしか思い当たりません。ビートルズとソロを両方入れちゃうなんて現在では非常に困難かもしれませんから、珍品とも云えるかしらん。

いえ、確かにビートルズ時代のジョージ作品を集めた「A面」は文句なしの名曲揃いではあります。然し、「ビートルズが解散して最も得した男」と云われたジョージは、当然乍らソロ作品だけでベスト盤を作りたかったのです。リンゴだって出せたのですから、ジョージが出せないわけがない!ゆえに、ジョージは既に移籍していたのにも関わらず、独自にソロ作品で選曲して協力しようとしたらしいです。でも、無惨にも「こんなんじゃ売れん!」と却下され、挙句に新作潰しまでやられたのだ。何故だ?EMIとキャピトルは、そんなにジョージが憎かったのか?此のアルバムを取り上げたのは、半分はビートルズであるとの事もありますが、1987年にビートルズがCD化されたからでもあります。記憶が曖昧なのですけど、ビートルズと同じ頃に此のベスト盤もCD化されたんじゃなかったかしらん。それで、こっちはアナログのまんまでCD化されたと思います。少なくとも「RUBBER SOUL」収録の二曲は、CD化でジョージ・マーティンがリミックスしたものとは違います。ま、徹底的に手抜きなわけだが。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする