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2012年09月30日

「YELLOW SUBMARINE」INDEX

イエロー・サブマリン


 プロデューサー:ジョージ・マーティン
 エンジニア:ジェフ・エマリック、ケン・スコット、他
 歌と演奏:ザ・ビートルズ

 (録音:1966年5月26日〜1968年2月11日)

 1969年1月17日 英国アルバム発売(最高位、英国3位、米国2位)
 アップル(パーロフォン) PMC 7070(モノ)、PCS 7070(ステレオ)


side-A

1. YELLOW SUBMARINE
2. ONLY A NORTHERN SONG
3. ALL TOGETHER NOW
4. HEY BULLDOG
5. IT'S ALL TOO MUCH
6. ALL YOU NEED IS LOVE

(side-B の6曲は、ジョージ・マーティンによる映画用スコア)


1969年1月に発売されたビートルズの第10作目となるアルバム「YELLOW SUBMARINE」は、同名アニメ映画のサントラ盤です。ビートルズのオリジナル・アルバムとしては首位を獲得できなかった唯一の作品となりますが、其れは前作である二枚組大作「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」から僅か一ヵ月半で発表されたとの理由もあります。然し、最も重要な要因は内容でした。ビートルズの新作を謳いながら、実態は片面がジョージ・マーティンのスコアであり、ビートルズの楽曲はA面6曲のみで、初出はたったの4曲!挙句に、録音されたのは「1967年5月〜1968年2月」と云う蔵出しで、ハッキリ云って「ボツ音源」なのだ。たった4曲の出来の悪い曲の為に通常のアルバムと同じお金を払えと云うのは無理です。其れよりも、アルバムを出すインターバルが短すぎます。其の間に、ジョンとヨーコのガラクタ「TWO VIRGINS」まで出してやがる。

ビートルズも其の辺は分かっていて、そもそも映画は1968年6月に公開されていたのですから、もっと前に発売すべきでした。然し、元々アニメ企画自体に乗り気ではなかったビートルズは「ホワイト・アルバム」制作に没頭し、放ったらかしにしていたのだよ。アニメ映画は1967年に企画されたので当時の楽曲が多く使用されたのですが、ビートルズは二度売りはしたくないわけで、一時は未発表曲だけでEP盤とする案も出ました。其のモノ・ミックスは、現在では「MONO BOX」で聴く事が出来ます。正直に云って、ビートルズのアルバムで最も魅力のない作品でしょう。B面のスコアを担当したジョージ・マーティンだけはノリノリで、わざわざ映画用とは別録音を敢行しております。よーするに「MONO BOX」を買えば4曲は聴けちゃうわけですけど、限定の「MONO BOX」まで買う人は当然乍ら通常の「STEREO BOX」も買っているわけで、しっかりとアルバム「YELLOW SUBMARINE」も入っているんだよナァ。


(C)2002-2012 (小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 00:15| FAB4 | 更新情報をチェックする