プロデューサー:ジョージ・マーティン、クリス・トーマス
エンジニア:ジェフ・エマリック、ケン・スコット、バリー・シェフィールド、他
歌と演奏:ザ・ビートルズ
(録音:1968年5月30日〜10月14日)
1968年11月22日 アルバム発売(最高位、英米1位)
アップル(パーロフォン) PMC 7067-7068(モノ)、PCS 7067-7068(ステレオ)
side-A
1. BACK IN THE U.S.S.R.
2. DEAR PRUDENCE
3. GLASS ONION
4. OB-LA-DI, OB-LA-DA
5. WILD HONEY PIE
6. THE CONTINUING STORY OF BUNGALOW BILL
7. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS
8. HAPPINESS IS A WARM GUN
side-B
1. MARTHA MY DEAR
2. I'M SO TIRED
3. BLACKBIRD
4. PIGGIES
5. ROCKY RACCOON
6. DON'T PASS ME BY
7. WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD
8. I WILL
9. JULIA
side-C
1. BIRTHDAY
2. YER BLUES
3. MOTHER NATURE'S SON
4. EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT ME AND MY MONKEY
5. SEXY SADIE
6. HELTER SKELTER
7. LONG, LONG, LONG
side-D
1. REVOLUTION 1
2. HONEY PIE
3. SAVOY TRUFFLE
4. CRY BABY CRY
5. REVOLUTION 9
6. GOOD NIGHT
1968年にビートルズが自ら起こしたアップル・レーベルから発表した第9作目のオリジナル・アルバムは、二枚組30曲入りで、其の名もズバリ「THE BEATLES」!ジャケットは真っ白で、通称「ホワイト・アルバム」と呼ばれています。内容は、各メムバーの個性が大いに前面に出ており「ソロ作品の寄せ集め」などとも云われ、実際にビートルズ四人が揃って演奏した楽曲は全体の半数です。ポールなんか、思いっきりソロでガンガンと何曲もやらかし、ジョンもビートルズ史上で唯一のソロを披露するばかりか、ヨーコを客演させました。ジョージもエリック・クラプトンを招き入れ、リンゴはレコーディング途中で脱退騒動を起こします。
ジョージ・マーティンは呆れ返って休暇を取り職場放棄し若干21歳だった新人のクリス・トーマスに丸投げし、ジェフ・エマリックもビートルズの険悪なムードに耐えかねた時に「ポールがマーティンに横柄な態度を取った」事でぶちキレてしまい現場を去ります。マーティンはチャッカリと休暇から戻ると介入し「厳選した14曲くらいでまとめよう」と提案しますが、ビートルズは却下し強引に二枚組での発売を強行しました。「WILD HONEY PIE」の様な冗談としか思えない楽曲や、「REVOLUTION 9」と云うサウンド・コラージュまで収録しているものの、同じセッションからシングル発売した「HEY JUDE」(ビートルズ史上で最高の売り上げを記録した特大ヒット!)は未収録なのです。確かに、これぞビートルズ!なのでしょう。
(C)2002-2012 (小島藺子)
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