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2012年09月29日

「REVOLVER」INDEX

リボルバー


 プロデューサー:ジョージ・マーティン
 エンジニア:ジェフ・エマリック
 歌と演奏:ザ・ビートルズ

 (録音:1966年4月6日〜6月21日)

 1966年8月5日 アルバム発売(最高位、英国1位、米国改悪版1位)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


side-A

1. TAXMAN
2. ELEANOR RIGBY
3. I'M ONLY SLEEPING
4. LOVE YOU TO
5. HERE, THERE AND EVERYWHERE
6. YELLOW SUBMARINE
7. SHE SAID SHE SAID

side-B

1. GOOD DAY SUNSHINE
2. AND YOUR BIRD CAN SING
3. FOR NO ONE
4. DOCTOR ROBERT
5. I WANT TO TELL YOU
6. GOT TO GET YOU INTO MY LIFE
7. TOMORROW NEVER KNOWS


1966年にビートルズが発表した那奈作目のアルバム「REVOLVER」は、スタジオ・ワークで様々な試みを行った革新的なサウンドでした。此のアルバムを発表後に、ビートルズは「最早、ライヴでは再現不可能な楽曲を作っている」との理由でライヴ活動を休止し、思う存分スタジオに篭り偏執狂的な録音へ没頭してゆきます。但し、過酷なツアーに明け暮れる日々に鬱憤を晴らすかの様に挑んだ「REVOLVER」こそが、最もプログレッシブな輝きを放っている様にも感じられます。ポール・マッカートニーは、此の時点で遂にジョン・レノンと肩を並べます。然し、其れはジョンの創作法が明らかに変わり「ぶっ飛び過ぎ」状態へと突入したからでもあります。

「I'M ONLY SLEEPING」、「SHE SAID SHE SAID」、「TOMORROW NEVER KNOWS」、そしてシングルになりアルバムへは未収録となった「RAIN」などのジョン・レノン作品は、明らかに常軌を逸しており、しかも大衆音楽の範疇に収まっていると云う、恐るべき楽曲群です。ポールの曲は全てスタンダート化した名曲揃いで、ジョージ・ハリスンの台頭も著しいのですが、やはりジョンの才気が凄すぎます。ジョン・レノンは、此の時に徹底的に不幸だったのでしょう。様々な事に完全に追い詰められて、正に「どん底」だったのでしょう。でも、そんな時こそ、ジョン・レノンの異常な才能は爆裂します。そんなジョンをあざ笑うかの様に、米国では有ろう事か、ジョンの曲を3曲カットした改悪版で発売されたのでした。


(C)2002-2012 (小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする