プロデューサー:ジョージ・マーティン
エンジニア:ノーマン・スミス
歌と演奏:ザ・ビートルズ
(録音:1965年2月15日〜6月17日)
1965年8月6日 アルバム発売(最高位、英国1位)
パーロフォン PMC 1255(モノ)、PCS 3071(ステレオ)
side-A
1. HELP !
2. THE NIGHT BEFORE
3. YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY
4. I NEED YOU
5. ANOTHER GIRL
6. YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL
7. TICKET TO RIDE
side-B
1. ACT NATURALLY
2. IT'S ONLY LOVE
3. YOU LIKE ME TOO MUCH
4. TELL ME WHAT YOU SEE
5. I'VE JUST SEEN A FACE
6. YESTERDAY
7. DIZZY MISS LIZZY
ビートルズ主演第二作映画のサントラ盤としての側面も持つ五作目のアルバム「HELP !」は、邦題が「4人はアイドル」と名付けられたのに反し、ジョン・レノンの悲痛な叫びから始まります。然し、其れは冒険活劇映画の主題歌となり、軽快な大衆音楽として消費されるのでした。アルバム「HELP !」では、遂に寝ぼけて居たポール・マッカートニーが覚醒し、ビートルズは真の「レノン・マッカートニー黄金時代」を迎えます。現在ではスタンダードとして定着した「YESTERDAY」はひっそりとB面に収録され、其の余韻をぶち壊すジョン・レノンの絶唱で幕を閉じます。確かに「YESTERDAY」は掛け値なしの名曲ですが、初出であるアルバム「HELP !」を聴けば、ビートルズの意図した事は明白です。そもそも「YESTERDAY」と云う楽曲自体が、1965年当時にどれだけ「ROCK」であったのかを思い知らされます。こんなにも革新的な試みは、他の誰もやっていなかったのです。
(C)2002-2012 (小島藺子/姫川未亜)
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