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2012年08月21日

FAB4-178:ALL TOGETHER NOW

Recipe Of BEETLES-カブトムシのレシピ- All_Together_Now_cover.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:不在(実質的には、ポール・マッカートニー)
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ('67-5/12)、グレアム・カークビー('68-10/29)
 録音:1967年5月12日(take 1-9)
 MONO MIX:1967年5月12日(take 9 より 1-6)
 STEREO MIX:1968年10月29日(take 9 より 1)

 初出:1969年1月13日 アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-3)
 アップル(キャピトル) SW 153(ステレオ)

 1969年1月17日 英国アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-3)
 アップル(パーロフォン) PMC 7070(モノ)、PCS 7070(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた「お気楽ソング」ですが、ジョン・レノンもノリノリで歌っております。録音は「MAGICAL MYSTERY TOUR」を制作中の1967年5月12日に行われ、たったの一日でモノラル・ミックスまで完成させてしまいました。ジョージ・マーティンは不在で、かと云ってジェフ・エマリックが代役を務めたわけでもなく、勝手気ままにビートルズがやらかしたのです。最初からアニメ用に回す気でテキトーにやっつけたのでしょう。アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」が発売される前に、既にビートルズは「MAGICAL MYSTERY TOUR」と「YELLOW SUBMARINE」に向っていました。然し、「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」での緻密なプロダクションに疲れたのか、かなり好い加減な録音をやっていくのです。此の時期には「YOU KNOW MY NAME(Look Up The Number)」の録音も行われますが、発表されるのは、なな、なんと、1970年3月です。此の曲では、最後の方で其の場に居合わせた全員によるコーラスが加わるハチャメチャな終わり方をしています。完全に、投げっ放しですね。ま、其処が好いわけだが。

アニメ映画「YELLOW SUBMARINE」では本編の他にエンディングでも使われ、本物のビートルズがチラリと出演しております。そもそもアニメなんぞ小莫迦にしていたビートルズは、「ろくでもない駄曲(ビートルズはそう考えていました)」をアニメ用に回し、吹き替えも声優に任せていました。ところが、出来上がったアニメ映像を観たら思いの外に好い出来栄えだったので、チャッカリと最後に出演する事を決めたのです。1967年6月25日に全世界同時衛星生中継された「ALL YOU NEED IS LOVE(愛こそはすべて)」でポールが終盤で「ALL TOGETHER NOW !」と気合満点で歌い込んでおりますが、どうやらポールはTV番組「OUR WORLD」用に此の曲を書いたようです。其れで、チャッカリと歌い込んだのでしょう。でも、レコード化されるのは1969年1月ですから、ポールの目論見はハズレちゃったわけだ。ホントにマヌケだナァ、ポール。尚、前述の通りアルバム「YELLOW SUBMARINE」はステレオ・ミックスのみの発売となり、英国でのモノラル盤は「ステレオをモノラルにしただけ」です。ゆえに、初出四曲の「リアル・モノラル・ミックス」は、2009年9月9日に発売された「MONO-BOX」でしか聴けません。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする