長らく土曜日の深夜(つまり日曜日の早朝)での放送に甘んじている「ワールドプロレスリング」ですが、真夏の決戦「G1クライマックス」にはチカラを入れましたね。特番とまでは行かなかったものの「Get Sports」で特集と来ましたよっ。倫敦五輪のレスリングで米満選手が金メダルを獲得したニュースの前に、タナの「飛び降り体落とし」を流しているじゃまいか。てか、カール・アンダーソンに負けて決勝に進めなかったタナをオープニングに持って来るって、何だ?昨日に放送していた「ワールドプロレスリング」でも、タナは丸藤のタイガー・フロージョンで無様に負けていたじゃまいか。てか、丸藤ってノアではジュニアなのにタナと大して変わらないのよさ。よーするに「太陽の天才児」がジュニア体型なんだけどさ。何ゆえ新日は、こいつをエースにしちゃったのかしらん。ま、中邑や後藤がもっと情けないからかもしれんが、タナはつまらん!
今年の決勝は、オカダ・カズチカと「マシンガン」カール・アンダーソンによって行われました。レイン・メーカーのオカダは、出て来た時には「顔じゃない」と云う感じでしたが、短期間で化けました。兎に角、デカイ!そして、デカイのに物凄い身体能力を持っています。其の場飛びのドロップ・キックだけで魅せるレスラーは、なかなかいません。アンダーソンはジャイアント・バーナードとタッグを組んでいた時期には影に隠れていましたが、バーナードの移籍後も新日に残って実力を発揮して来ました。オカダとアンダーソンと云う組み合わせだけでも新鮮です。其れにしても、相変わらずの星取りには呆れてしまいます。何でほとんどが「4勝4敗」で終わっちゃうのよさ。タナがアンダーソンに負けて、同じ「5勝3敗」だけど直接対決で負けたから決勝へ行けないって筋書きも、使い古されています。
あっ。やっぱり、ブシロード提供なのね。よーするに、自社提供じゃん。ま、プロレスが地上波で観れるなら、何だっていいんですけどね。決勝だけ流すのかと思ったら、他の試合も普通に流しているじゃまいか。おいおい、プロレス中継じゃん!おおっと、両国国技館が超満員だっ。お相撲よりもいっぱい入ってますよっ。でも、結局は「8点」の方が「6点」に寝るって試合がつづいて、「10点」のオカダとアンダーソン(前述の通り、タナも「10点」ですがアンダーソンに負けたからダメ)が優勝決定戦に進むって筋書きです。コレって、毎年思うのだけど、最終戦を盛り上げる為に「誰が上がるか分かりませんよ」と演出している心算なのでしょうけど、底が丸見えなのよさ。だって、両ブロックの最後に組まれた試合が「事実上の準決勝」なんだもん。其れがプロレスではありますけどね。「飛び降り体落とし」と「月面宙返り体落とし」と「星屑体落とし」とかは、見栄えが違うだけで相手が受けるダメージに変わりはないと思えますが、単なる「飛び降り体落とし」なんぞを必殺技にされるよりは華やかな方が好いのよさ。
其れにしても、延々とプロレス中継を平然と流しておりますね。コレって「Get Sports」じゃなくって「ワールドプロレスリング」ではありませんかっ。星の潰し合いでお約束の展開ながら、最終戦だけあってみんな気合が入っていて好試合が続きます。丸藤やみのるなどの外敵を、最終戦でキッチリと退治しちゃうのもお約束ですけど、盛り上がるわけだ。てか、野上アナの「永田!鈴木みのるの左腕を折れっ!」とか「ジャスティース!ジャスティース!」って贔屓実況は酷過ぎますね。「莫迦か、お前は!」としか云えません。そもそも、此のアナウンサーをいつも飯塚さんに襲わせているのって、何なのよさ。挙句にリングに上げてへなちょこラリアットもどきとかやらせていましたけど、面白くも何ともないですよ。アノへなちょこラリアットのムーブで「嗚呼、此の人はテレ朝の社員だから仕方なくイヤイヤやっているのだナァ」ってバレバレです。
そんでもって、二日続けて太陽の天才児が無様に負ける試合を観れて「スカッ」としましたよ。こいつは、背中に傷を持つ「女の敵」ですからね。タナは外敵の丸藤とみのる、そして外国人であるアンダーソンに負けたのです。チャンピオンなのに、弱いぞ!そして、矢野さんがキッチリと外敵のみのると丸藤に勝っているのだ。矢野さんの方が強いんじゃねーの?てか、番組が始まって一時間半も経過して、ようやく優勝決定戦に辿り着きましたよ。おいおい、完全に「ワールドプロレスリング」の特番じゃまいか。ブシロードって、チカラ持ちだナァ。何だ、此の「DAIGO」の「君が代」はっ。優勝はオカダでしたけど、名勝負でした。此れは、カール・アンダーソンを褒めるべきでしょう。確かにオカダには才能がありますが、まだまだ自分で試合を組み立てる事は出来ません。優勝決定戦の相手にアンダーソンを持って来たシナリオが、ズバリ!と当たりました。アンダーソンの受けが完璧だから、オカダの技が映えるのですよ。
もう、バーナードライバーには泣いた!ずっとバーナードとの名タッグを見て来たファンには堪らない演出でした。いやぁ〜好い試合だった。其れで万策尽きたと思わせてからの、怒涛の攻防も素晴らしかった。カール・アンダーソンの株が天井知らずで上がり捲くった試合でした。山ちゃんが「アンダーソンが決勝へ進めば面白いと思っています」と、思いっ切り預言しちゃったのも好かったですよっ。でも、サクと柴田が来たトコは何で放送しないの?オカダがエースになる事には文句はありませんけど、中邑の時みたいに潰したりしないで欲しいです。オカダが好いトコは、デカイ!ってのに尽きるね。やっぱ、デカイ奴が強いって説得力があるのよさ。だから、デカイ!片瀬那奈ちゃんも最強なのです。ナンダカンダ云っても、プロレスは面白いのだ。そー云えば、「どや顔」の「8/24」放送予定の回は「プロレスラー特集」らしいです。初めて「どや顔」の放送に期待しちゃいますよっ。
其れで、何となく明け方まで寝ずにいたら、おいおい、倫敦五輪の閉会式にレイ・デイヴィス様が出て来て、うっかり名曲「Waterloo Sunset」を歌っているじゃまいか。ギター弾いているのは、もしかしてデイヴ・デイヴィス?朝っぱらから「THE KINKS」かよっ。慌てて、再放送の録画予約をしました。
(小島藺子)