TOKYO MX 1:00〜1:30
片瀬那奈 as 大久保千秋
映画「闇金ウシジマくん」公式サイトで、8月3日に行われた「TVドラマ版全9話一挙見ナイト!」での舞台挨拶の模様が報告されています。山口監督が「時間がなかった」と語っておりますが、ドラマ版の撮影スケジュールはかなりハードで、一説には「片瀬那奈ちゃんのスケジュールに合わせた」とも云われております。でもですね、再三再四語ってまいりましたが、ドラマ「闇金ウシジマくん」の撮影は「プロゴルファー花」と同時進行で行われたのですよ。挙句に「テレビでスペイン語」や「絶対泣かないと決めた日」とも被っていたのです。えっとですね、片瀬那奈ちゃんのスケジュールに合わせたのなら、何ゆえそんな無謀な「カタセ四天王」同時進行が生じてしまったのでありましょうかしらん。よーするに、片瀬那奈ちゃんの過密スケジュールが先に決まっていて、那奈ちゃんが「闇金ウシジマくん」に参加出来る日程が限られていたので、其れに合わせたって噺でしょ。最も大変だったのは、馬車馬の如く働いていた片瀬那奈ちゃんではありませんか。
第6話からは、原作の「フーゾクくん」編と「サラリーマンくん」編をかなり忠実に再現してゆきます。但し、冒頭に柄崎が「悶絶Eカップ美脚ストッキング秘書・3」ネタで大久保千秋に絡むのは、当然ドラマのオリジナルです。ウシジマくんが千秋に顧客名簿の重要性を語る部分は、原作の「ヤンキーくん」編でのウシジマくんの独白を元にしたのでしょう。そして「フーゾクくん」編と「サラリーマンくん」編がリンクする「小堀」と「モコ」の件は、原作の「しおり」を「モコ」にミックスさせています。その結果、山口監督がおっしゃった通りに「最後にジェシカ(モコ)がおいしいトコを持っていく」展開となるのです。ファミレスでモコが千秋に声を掛けるのは、原作でマサルが瑞樹に声を掛ける部分をアレンジした感じです。芳則に「私用電話はダメだよ」と千秋が云うのは、原作では高田が担当しています。沼田がフリーターとして働く部分は、原作では「フリーターくん」編での宇津井のエピソードです。次回では「フーゾクくん」編のクライマックスと云える展開が描かれますが、大久保千秋もおいしいトコを原作の他のキャラクターから奪って絡んでゆきます。
再放送で原作との違いを検証していますが、改めてよく出来た脚本だと感心させられます。基本的には原作に沿っていて、キャラクターや細かいセットも丁寧に描いています。今回だと、板橋の部屋の再現度なんか完璧ですね。そこにオリジナル・キャラクターである大久保千秋を自然に溶け込ませているのですから、お見事です。千秋は原作の他のキャラクターをミックスさせた部分も多く、下手すれば訳が分からないキャラクターになりかねないのですが、片瀬那奈ちゃんの代表作と云える役柄となっています。そして、全体を通して描かれてゆく「フーゾクくん」編と「サラリーマンくん」編をリンクさせる為に、「モコ」のキャラクター設定を大きく変え「しおり」とミックスしたのは素晴らしいですね。映画には「大久保千秋」と「モコ」が再登場しているのですけど、監督としても思い入れがある二人なのでしょう。今回は、映画の新たな予告(試写会での観客が登場するヴァージョン)が公開されていました。
尚、昨日(8/6)発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」は購入済みですが、まだ特別付録のDVDを観ておりません。表紙などに大久保千秋の姿も掲載されておりますので、片瀬那奈ちゃんも出ているかもしれません。観賞してから、特筆すべきと判断する内容ならば改めて記事を書きます。でも、とりあえず片瀬那奈ちゃんファンも購入する事をオススメします。
本放送:2010年11月17日(TBSでの放送日)
【参考過去記事INDEX】
「闇金ウシジマくん」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)
映画「闇金ウシジマくん」公式サイト