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2006年11月22日

「西日本新聞」2006年11月22日付

大海原を行く渡り鳥 [DVD]


発行/西日本新聞社

カラー紙面「GET Super」に登場。


「実はコメディーが一番好きです 女優 片瀬那奈さん(25)」(2006/11/22付 西日本新聞朝刊)


(小島藺子/姫川未亜)




以下、引用です。


「片瀬那奈さん(25)
 実はコメディーが一番好きです 女優」


 すらりとした長身に整った顔立ち。恵まれた容姿ながら、なぜかヒロインの敵役やコミカルな役が目立つ片瀬那奈さん。公開中の映画「デスノート the Last name」では、人を殺せるノートを拾うキャスター役を熱演。劇中、その美脚も披露しますが、そこにはある思惑(?)があったそうで…。

−(映画で演じたキャスターの)高田清美は、どんな人物?
片瀬:すごくまじめで、(デスノートで犯罪者を殺す主人公の)キラに関しては自分が一番よく分かってるという自信を持ってる。でもデスノートを持つまでは地味に暮らしてて、ノートを持ったことで、人が徐々に変わっていく。特別な人間ではなく、(観客が)普通の目線で見られる人物なのかな、と思いますね。

−役作りで注意した点は?
片瀬:最初は地味な路線から入っていくんですけど、あんまり地味に見えないタイプなので(笑)。(背が)でかいんで、ちょっと立ってるだけで目立ってしまうので、前半のデスノートを持っていない部分では、姿勢を悪くしたり、化粧を薄くしたり、ベージュや茶色っぽい服を着て、なるべく目立たないようにしてました。で、後半、デスノートを持った途端に、化粧を濃くしたり、服を黒に変えたり、キャミソールを着始めたり(笑)、(金子修介)監督が大好きな脚を出してみたり(笑)しました。

−(清美の)部屋でのキャミソール姿は、人間性の変化を見せてる?
片瀬:そうですね。ノートを持ってないときは全身隠してたのが、自分に自信を持ってきたという感じ。

−高田清美はキラ支持者。片瀬さんは?
片瀬:支持しないです。いやですね、やっぱり、人を殺すのは。「裁き」っていうと格好良く聞こえるけど、人を殺すことには間違いないし。いくら犯罪者でも、その背景まで分からないから。

−キャスター役はどうでした?
片瀬:難しかったですね。普段なにげなくニュースを見てましたけど。原稿を間違えずに読むのも大変だけど、いきなり入ってくるニュースまでよく読めるなって。キャスターさんはすごいって、ニュースを見る目が変わりました。

−映画は初出演。ドラマとの違いは?
片瀬:ドラマは時間がないだけに、1日でいっぱいシーンを撮らなくちゃいけないけど、(映画は)多少ゆっくりというか、こだわって撮れるのが良かった。でも、どっちがどっちというのはないですね。ドラマもすっごい好きだし。

−この映画の見所は?
片瀬:やっぱり、最後に誰の名前が(デスノートに)書かれるのかが見所。私も台本を最初に読んだときに、かなり(予想を)覆されたんで。「ああだろう、こうだろう」と想像しながら見ると、最後のクライマックスが楽しくなると思う。

−ドラマ「天国のKiss」の柏木礼奈役や「鉄板少女アカネ」の西豪寺エレナ役など、ヒロインの敵役が多い気がするんですが、なぜでしょう?
片瀬:意外と昔からそういう役が多いんですよね。何かいやーな役か、ちょっと気が狂ってる役か(笑)。対比しやすいんでしょうね、背がでっかいし。まあ、何でもいいです。役は。

−こんな役をやりたいとかあります?
片瀬:すごい変な役をやりたい(笑)。何でもいいけど、何かちょっと変わった役のほうが、やってて面白い。西豪寺役も大好きです。コメディーが一番好きです。

−身長172センチ! スポーツしてました?
片瀬:今はやってないです。スポーツは得意ですけど、今は自転車に乗るくらい。かわいい自転車を買って、なるべくいろんなとこで、坂道を上がってます。

−最後に、九州の印象を。
片瀬:福岡も宮崎も食べ物がおいしいし、大分も温泉があって好き。(仕事で九州に来ても)いつも、すぐばたばた帰らなきゃいけないんで、ゆっくり回りたいな、と思います。 (荻原)

 <プロフィル>
 ▼かたせ・なな 1981年11月7日、東京都生まれ。98年、モデルでデビューし、99年、女優デビュー。同年、連続ドラマ「天国のKiss」に出演。2000年、CM「きれいなおねえさん」シリーズで話題に。「ラストクリスマス」(04年)「小早川伸木の恋」(06年)「鉄板少女アカネ!!」(TBS系で放映中)などドラマ出演多数。歌手としても、アルバム、シングルをリリースしている。


 ▼映画「デスノート the Last name」 名前を書くことで人を殺せる「デスノート」を拾い、犯罪者を次々と葬る夜(や)神(がみ)月(ライト)(藤原竜也)。「キラ」と呼ばれるようになった自分を追う捜査本部に乗り込み、捜査を指揮する「L」(松山ケンイチ)殺害を目論む。一方、事件を取材していたキャスター、高田清美(片瀬那奈)もデスノートを拾い…。原作はコミック「DEATH NOTE」。金子修介監督。今作は6月公開の前編に続く完結編。ユナイテッド・シネマキャナルシティ13などで公開中。



posted by 栗 at 07:07| MAGAZINE | 更新情報をチェックする