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2012年07月15日

FAB4-141:FLYING

ゴールデン・ピクニックス(紙ジャケット仕様) マイ・ボニー〜ビートルズ・オールディーズ


 w & m:LENNON / McCARTNEY / HARRISON / STARKEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック(9/8)、ケン・スコット(9/28、11/7)
 2E:リチャード・ラッシュ(9/8、28)、ピーター・ミュー(11/7)
 録音:1967年9月8日(「Aerial Tour Instrumental」take 1-6、take 6 を編集し take 7-8、
    take 8 に SI 「メロトロン、コーラス」)、
    9月28日(take 8 に SI 「メロトロン、ギター、パーカッション、テープループ」)
 MONO MIX:1967年9月8日(take 8 より 1-4)、9月28日(take 8 より 5-6、6 を編集)
 STEREO MIX:1967年11月7日(take 8 より 1)

 初出:1967年11月27日発売 (「MAGICAL MYSTERY TOUR」 A-3)
 キャピトル MAL 2835(モノ)、SMAL 2835(ステレオ)

 1967年12月8日 英国EP発売 (「MAGICAL MYSTERY TOUR」 C-2)
 パーロフォン MMT-1(モノ)、SMMT-1(ステレオ)


TV映画「MAGICAL MYSTERY TOUR」用に作られた楽曲で、ビートルズの初めてのインストゥルメンタル(四人によるコーラスはあり)で、四人の合作とクレジットされています。ビートルズにはメジャー・デビュー前にトニー・シェリダンのバック・バンドとして録音した「CRY FOR A SHADOW」や、アルバム「RUBBER SOUL」のセッションで録音された「12-BAR ORIGINAL」と云ったインストゥルメンタル楽曲が既にありましたし、「MAGICAL MYSTERY TOUR」用には他にもインストを提供していて「SHIRLEY'S WILD ACCORDION」や「JESSIE'S DREAM」が映画には使われましたが、EMIでの公式盤に収録されたのは「FLYING」だけでした。

最初のヴァージョンでは12分以上もあり、最終モノ・ミックス(9/28)の段階でも9分半以上もあったのですが、編集して2分余りに短縮されました。米盤のステレオではエンディングが少し長くなっています。其のエンディングでのテープ・ループは、ジョンとリンゴが作りました。おっと、リンゴも活躍してますよっ。主旋律のメロトロンを弾くのは、ジョン・レノンです。元々が12分とか9分半とかあったと聞けば「公式でたったの2分16秒じゃ残りの10分はどーした?」と聴きたくもなりますが、えっとですね、なるべくならそーゆー事は考えない方がよろしいかと思います。

他の楽曲にも云えますが、セッションしていれば最初は冗漫で長くなっちゃうわけですよ。そーゆーのを「聴くに耐える状態」に、マーティンやエマリックやスコットなんかが頑張って編集したわけです。特に「FLYING」は基本的にインストゥルメンタルですからね。「12-BAR ORIGINAL」はボツになったけど、コレはサントラって事でレコードになっただけです。「12-BAR ORIGINAL」は現在では「アンソロジー2」で聴けますけど、短縮版でした。それでも退屈で「なるほど、ボツ音源だ」と思えるでしょう。元もブートレグで簡単に聴けますが、面白くも何ともないと思いますよ。あたくしは、ビートルズならボツでも鼻歌でも会話でも面白いから聴きますが、オススメは出来ません。

ところで話はスッテンコロリンしますが、昨晩(7/14)「音楽の日」と云う歌番組がTBSで放送されていて流していたのですが、小林旭さんが素晴らしかったナァ。「昔の名前で出ています」「ダイナマイトが百五十屯」「熱き心に」と三曲を歌われたのですけど、生バンドに生歌なのですよっ。そんでもって、声も伸びるし歌が上手い!特に「熱き心に」は、アップテンポにしてベースがブンブンでノリノリでした。楽曲も好いのだけど、やっぱりアキラが凄すぎでした。あたくし、思わず涙が出てしまう程に感動してしまいましたよ。もう其の後は、スケールが違い過ぎて聴いていらんなくなってしまいました。テレビ桟敷で大瀧師匠が観ておられたなら、間違いなく感涙したと思います。アキラって、ポールより四歳も年上なんですよ。ポール、まだまだ甘いナ。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする