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2012年06月08日

「追悼・ボイスハンサム」

His Fleetwood Mac Years & Beyond Two


ボブ・ウェルチが自殺しました。66歳でした。彼を知ったのはフリートウッド・マック時代で、ラジオで「Sentimental Lady」と云う曲をエア・チェックした時です。でも、其の時には曲を書いて歌っているのがロバート・ウェルチとは知らず、曲名も分からず、ただただ繰り返しテープを聴きました。十代の僕は、渋谷陽一氏の「ヤングジョッキー」を聴いてロックの知識を得ており、彼が「ツェッペリンに似ている」との理由で推した「PARIS」と出会います。其の3ピース・バンドで曲を書き、ギターを弾いて歌う「ロバート・ウェルチ」が「Sentimental Lady」の人とは思いもしませんでした。何せ、パリスはハードロック・バンドだったのですから。

「PARIS 3」として製作が開始されたソロ・アルバム「フレンチ・キッス」が発売され、初めて全てが繋がったのです。一曲目には「Sentimental Lady」の再演が収録されていました。其れで、フリートウッド・マック時代のアルバムを探して聴き捲くったのです。現在でも、マック、パリス、ソロと全てを愛聴しています。あたくしは、奇奇怪怪なフリートウッド・マックと云うバンドの全キャリアが好きですが、最も好きなのが「ロバート・ウェルチ時代」です。彼の書くロマンチックな曲が好きです。ポップスでもハードロックでも、元の曲は全て「ボブ・ウェルチ色」でした。そして、ボイスハンサムと云われた声が素晴らしい。

病に悩み、遺書を遺して、覚悟の拳銃自殺だったと伝えられています。自殺してしまったのは残念でなりません。まだ訃報を知ったばかりで、頭が混乱しています。謹んで御冥福をお祈り致します。僕は生涯、彼の音楽を愛すると思います。合掌。



(小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 14:59| FAB4 | 更新情報をチェックする