片瀬那奈ちゃんが「歌って踊って、第NANA話で不倫もようやく解消できた」桜井玲奈さんを熱演中のドラマ「カエルの王女さま」は、毎回劇中で歌われる楽曲もお楽しみとなっております。今週の木曜日に放送される第8話では合唱コンクールにシャンソンズが挑むわけでして、其れを一希くんに「作れ!」と命じたトコで第NANA話はゲロゲロとつづくとなりました。当然乍らオリジナル曲に注目が集まる中、なな、なんと早々と「カエルの王女さま」の公式サイトで楽曲名が明かされておりましたよっ。あららららん。でも、あたくしは知っているけど、夢を壊すから云いません。
此のネタは大昔に「コピコン」でも書いたのですけど、かつて、中古CD屋さんでビートルズを物色しようと思ったら、中学生か高校生くらいの女の子が二人で占拠していました。彼女たちはビートルズを好きになったばかりで、お互いに未だ一枚しかアルバムを持っていないらしく(たぶん、片方が「1」で、もうひとりは「LET IT BE...naked」)、ビートルズ好きで意気投合して「これからは二人で買いに行って、好いのを見つけて交換していこう!」と決めたようでした。そしたらですね、中古市場に大量に出回っている「アンソロジー」を見つけてしまったのです。
「コレって二枚組なのに安いよ!」と少女Aが云えば、「ホントだ、それに知ってる曲がたくさん入ってるよ。ベスト盤じゃない?」と少女Bが乗っかり、「あっ、1から3まであるよっ。じゃあ、ウチが1を買うから、Bは2を買おうよ!3にはレットイトビーが入っているけど、持ってるじゃん」と盛り上がっておりました。あたくしは「イカン!そんな海賊盤もどきのボツ音源集よりも、オリジナル・アルバムを買ってはくれないか?せめて、赤盤と青盤にして欲しい!」と忠告したかったのですが、そんな余計な事は云わずに静観しておりました。結局、彼女たちは「アンソロジー」を買って帰っていきました。迂闊にアドバイスなんかしなくて好かったと思っています。「こんなもん買って、失敗した!」と思うのも、修行なのだ。其れに、結果的には「アンソロジーもスゴイじゃん!」ってトコへ行くかもしれません。
先日、在る事情で遠出して帰りの駅で電車を待っていたら、お子さん連れの若いお母さんが友人の片に「ほら、アノ背が高くて美人なのに面白い事をやっている女優さん、、、名前を忘れちゃったけど、、、」と話しておられて、あたくしはよっぽど「其れは、片瀬那奈ちゃんですよっ」と喉元まで出掛かりましたが、幸いにも友人の片が「ああ、片瀬さんですね」と教えてあげていました。其の後、お二人は片瀬クンを絶賛されていてですね、あたくしは「嗚呼、平日なのに遠足して好かったナァ」と、ほっこりして帰路に着いたのでした。今から30年前に初代タイガーマスクが大ブームを巻き起こした時に、写真週刊誌の「フォーカス」が「タイガーマスクの素顔の写真を100万円で買います!」とぶち上げたのだけど、誰も持ち込まなかったそうです。関係者どころか、ファンだって「正体は、佐山サトル」と知っていたのに、無粋なマネは決してしなかったのだよ。そー云えば、ブラックタイガーが「ベスト・オブ・スーパー・ジュニア」を欠場となりましたね。あたくしは、理由を知っていますが、夢を壊すから云いません。
(小島藺子)
「カエルの王女さま」フジテレビ公式サイト