2009年には「美月うらら」役で「助演女優賞」を受賞し、年末には三本の映画で「杉尾園子、長谷部真理、田中美紀」を同時進行で演じ分け、2010年には共に代表作となった「高瀬リコ」と「大久保千秋」を併行して演じながら「姫様」と「大久保千秋」までやらかしてしまった片瀬那奈ちゃんは、更に新たなる挑戦を続けます。片瀬那奈ちゃんは女優活動や歌手活動の傍ら、「真夜中の王国03(2003年〜2004年)」「フェイク・オフ〜完全なる相関図(2006年〜2007年)」「グータンヌーボ(2009年〜2010年)」そして「テレビでスペイン語(2010年)」などで「司会」や「ナビゲーター」を務めて来ましたが、2011年4月からは「シューイチ」と「Oh ! どや顔サミット」のレギュラー司会者となります。
週に二本のレギュラー司会番組を持ち、特に日曜日の朝の「シューイチ」は二時間の生放送です。そんな超多忙なスケジュールの中でも、女優活動も益々拍車が掛かり、夏には「美男ですね」と「荒川アンダー ザ ブリッジ」と二本の連続ドラマにレギュラー出演します。つまり、2011年7月〜9月には、なな、なんと、片瀬那奈ちゃんは「週に四本のレギュラー番組に御出演」と云う「売れっ子」になったのです。快進撃はどうにも止まらず、同時期にはゲーム「サカつく7」にCGキャラとして登場するだけでなく、実写での宣伝活動もガツンガツンと行いました。更に、12月には「FIFA Club World Cup Japan 2011」のメイン司会も務める事となったのでした。
しかし、流石の「スーパーウーマン」である片瀬那奈ちゃんも、「シューイチ」の生放送に加え連日に生放送の「FIFA Club World Cup Japan 2011」に「どや顔」の収録と、司会だけでスケジュールが真っ黒となってしまう状況になり、女優活動をスッパリと休止しました。確かに、片瀬那奈ちゃん出演作は、新春にはドラマ「ザ・ミュージックショウ」、2月には映画「ジーン・ワルツ」とドラマ「恋する日本語」、そして3月に掛けてドラマ「桜からの手紙」がありました。そして、1月から3月まで「外交官・黒田康作」が、7月から9月まで「美男ですね」と「荒川アンダー ザ ブリッジ」と連続ドラマが放送され、10月にはドラマ「ボクら星屑のダンス」が放送され、翌2012年2月に映画「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」が公開、と継続して女優活動も行っていた様に見えます。でも、其れらには公開されるまでタイムラグがありました。
ズバリ云って、片瀬那奈ちゃんは「2011年9月20日」のドラマ「美男ですね」オールアップを最後に女優活動を休止したのです。「黒田」の撮影は「2010年」ですし、「荒川」は「2011年3月〜5月」で「星屑」も「2011年5月」に撮影されました。撮って出しであった「美男」でも、片瀬那奈ちゃん演じる「RINA」の出番は少なかった。2011年下半期に関しては、ズバリ云って、完全に「司会者・片瀬那奈」の時で在りました。例えば、一部で噂される映画「闇金ウシジマくん」への登板があるとしても、其の撮影も「2011年9月」までに終わっていると思われます。そんな状況で、あたくしも遂に「第三期女優時代」は「2011年」で終了した、と断じました。
ならば、片瀬那奈と名乗る彼女は「第一期司会者時代」へと向かうのか?とも思えましたが、そうではなかった。司会業にも真摯に取り組み「シューイチの人」との異名まで得た片瀬那奈は、今まさに「第四期女優時代」を迎えようとしております。「2011年の片瀬那奈」は、女優としてよりも司会で目立っておりました。佐々木藍子もRINAもマリアも木田敦子も、悪くはない。でも、物足りなかった。其れは「シューイチの人」が居たからなのです。かつて「テレビでスペイン語」で魅せた「ナビゲーターと姫様」の魔法を、巨大モンガー!とばかりに片瀬那奈は「よりデカク」やらかそうとしております。伊達や酔狂で「断髪式」なんてやりませんよっ。
(小島藺子/姫川未亜)