片瀬那奈ちゃんが演じたキャラクター同士で闘う夢の競演として企画した「第壱回・片瀬那奈・怪優グランプリ」を、プロレス対決でやってみたのですが、如何だったでしょうかしらん。プロレス対決とした時点で、優勝の最右翼は「高瀬リコちゃん」しかいないと考えました。実際に多くのプロレス技も駆使した高瀬リコちゃんは、強烈なキャラクターもあり圧倒的に強いと思えましたので、敢えて準々決勝で「疑惑のフォール負け」で敗退させる事に決めました。其れによって、リコちゃんの破天荒な活躍が描けなくなってしまったのですけど、脇に回り、意外にもストイックなキャラとして最後まで物語を盛り上げてもらいました。リコちゃんが助演に甘んじてくれた事で、予想外の展開が描けたと思います。
大久保千秋と姫様が決勝戦に勝ち上がるまでの絵図は、最初から決めておりました。但し、当初の予定では決勝で「伊藤ハナが姫様の代役でチャッカリと優勝する」事にしていました。西豪寺エレナ様と姫様には徹底的に汚い手で勝ってもらい、大久保千秋が最後まで一人で奮闘するも決勝戦で敗れると云う残酷な結末だったのです。当然、ラスボスで片瀬那奈ちゃんが出て来る事もなく、「金髪の姫様と銀髪のレイナに、大久保千秋とリコちゃんがタッグで挑み、両軍乱闘の隙に、エレナ様の独断裁定で何故かハナちゃんが勝つ!」みたいなオチを考えていました。でも、西豪寺エレナ様や姫様にも正攻法でも出来るとの見せ場を作りたくなりまして、大久保千秋との準決勝と決勝ではガチンコで闘わせてしまいました。結局、最後まで優勝者を決める事が出来なかったので、結末は「ドサクサ紛れにエレナ様が優勝」としました。
片瀬那奈ちゃん本人がラスボスで出て来た「姫様軍団」の決勝戦での展開や、美月うらら姫や高瀬リコちゃんの更なる活躍など、書き足りない部分もあります。ゲスト解説も、沢山出て来る予定でしたが、うらら姫で試したらマジで難しくて止めてしまいました。そもそも「未亜イコ対談」だけでも、かなり消耗するわけで、鼎談なんてやってらんないですよ。矢鱈とアングルが変わるのは、プロレスのアングルとは結構好い加減だと思うからでして「何ゆえあの時にあーゆー事件が起こったのか?」に関する説明が曖昧な事が多いのですよ。だから、例えば大久保千秋が突然に豹変してリコちゃんと藤田千秋を倒したり、其の後にあっさりと和解するなんて展開は、全く深い意味が無く、単にアクシデントで盛り上げただけです。何となく説明していますけど、整合性が全くないと思います。あたくしとしては、準決勝の「大久保千秋 VS 西豪寺エレナ」がベストバウトと考えて書いて燃え尽きたので、決勝戦はオマケですね。
【一回戦 INDEX】
「○ 西豪寺エレナ VS マリア ×」(15秒、エレナ様ビームで失神TKO)
(※ 西豪寺エレナが準々決勝進出)
「○ 柏木礼奈 VS 花輪倫子 ×」(53分46秒、天国固め)
(※ 柏木礼奈が準々決勝進出)
「× 有森みさと VS 姫様 ○」(7分7秒、リングアウト)
(※ 姫様が準々決勝進出)
「○ 高瀬リコ VS 荒木理恵子 ×」(3分0秒、パンチの連打で、TKO)
(※ 高瀬リコが準々決勝進出)
「○ 大久保千秋 VS 平山まどか ×」(17分2秒、裸締め)
(※ 大久保千秋が準々決勝進出)
「△ 迫田七海 VS 高田清美 △」(13分13秒、両者死亡により引き分け)
(※ 両選手失格で、藤田千秋がリザーバーとして準々決勝進出)
「○ 小早川妙子 VS 山田バーバラ ×」(9分58秒、タオル投入でTKO)
(※ 小早川妙子が準々決勝進出)
「× 美月うらら VS 小野未来 ○」(33分8秒、ハイキック一閃!大逆転、KO!)
(※ 小野未来が棄権し、手塚モモコがリザーバーとして準々決勝進出)
【準々決勝 INDEX】
「× 西豪寺エレナ VS 柏木礼奈 ○」(21分39秒、頭部を踏みつけ、KO!)
(※ 柏木礼奈が準決勝進出)
「○ 姫様 VS 高瀬リコ ×」(15分31秒、疑惑の3カウント)
(※ 姫様が準決勝進出)
「○ 大久保千秋 VS 藤田千秋 ×」(23分45秒、豪腕パンチで、KO!)
(※ 大久保千秋が準決勝進出)
「× 小早川妙子 VS 手塚モモコ ○」(20秒、リングアウト)
(※ 手塚モモコと入れ替わっていたと主張する西豪寺エレナが準決勝進出)
【準決勝 INDEX】
「× 柏木礼奈 VS 姫様 ○」(2分9秒、疑惑の反則判定)
(※ 姫様が決勝進出)
「○ 大久保千秋 VS 西豪寺エレナ ×」(37分25秒、レフェリー・ストップ)
(※ 大久保千秋が決勝進出)
【決勝戦】
「△ 姫様 VS 大久保千秋 △」(27分59秒、無効試合)
(※ 大久保千秋が勝利決定後に攻撃を続けた事で両者失格!)
「○ 西豪寺エレナ VS 柏木礼奈 ×」(7秒、後出しジャンケン)
(※ 準決勝敗退二名での三位決定ジャンケン戦が決勝戦となり、西豪寺エレナが優勝!)
(小島藺子)