反町隆史は、1973年12月19日生まれの俳優です。研音に移籍し「反町隆史」となる前にはジャニーズ事務所に所属し「平家派」のメムバーだった事は知られています。本格的な俳優デビューは研音に移籍し改名後の1994年で、ドラマ「ビーチボーイズ(1997年、CX)」や「GTO(1998年、関西テレビ)」などの主演作で大ブレイクしました。1997年には 「ビーチボーイズ」の主題歌「Forever」(ちなみに、米国の超有名バンド「ビーチ・ボーイズ」には「Forever」と云う人気曲が存在します)で歌手デビューし、「紅白歌合戦」にも出場しています。「GTO」の主題歌「POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」なども大ヒットし、シングル6枚、オリジナル・アルバム3枚を発表しています。歌手活動は2000年で休止し、以後は俳優に専念し多くのドラマや映画で活躍中です。
片瀬那奈ちゃんとは、彼女の本格的な女優デビュー作と云える「GTOドラマスペシャル(1999年、関西テレビ)」でガチンコ共演されています。片瀬クンの女優デビュー作は「美少女H2 最後のデート(1999年、CX)」ですが、其れは深夜に放送されていた「新人のプロモーション企画」でした。「女優なんてチョロイチョロイ」と天狗状態で主役を演じた片瀬那奈ちゃんは出来上がった作品での自分の演技に絶望し、三ヶ月後に放送された「GTOドラマスペシャル」では見違える様な成長を遂げます。「GTOドラマスペシャル」時の台本は片瀬クンの書き込みが尋常ではないらしく「伝説の台本(シュガー命名)」と呼ばれています。片瀬クン自身もデビュー当時の苦闘は思い出深い様で、2011年のイベント「Message 2011」では総合司会を務めた立場上、多くの研音所属俳優さんとの共演噺は封印されていたにも関わらず、反町さんとだけは「GTOドラマスペシャル」での共演を語っておられました。また、反町さんが第1話で声優を担当されたアニメ「人間交差点(2003年、テレビ東京)」のオープニングテーマ「REVENGE〜未来への誓い〜」は、歌手時代の片瀬那奈ちゃんが担当しています。
「GTOドラマスペシャル」の時に片瀬那奈ちゃんは未だ研音所属ではありません。では何ゆえ当時の台本に関するエピソードが語られたかと申しますとですね、片瀬クンが研音でマネージメントされた時から現在までずっとマネジャーを務め、現在は「チーフ・マネ」となられた「シュガーちゃん」が其の前に反町さんの担当だったからです。其ればかりか、歌手時代にチーフ・マネだった「青うにょ師匠」も反町さんの担当から片瀬クンに移動しましたし、なな、なんと現在の研音社長である「野崎研一郎さん」も反町さんのマネジャーをされていたのでした。本格的な共演作は「GTOドラマスペシャル」だけですが、反町さんと片瀬クンには看過出来ない浅からぬ因縁があります。「GTOドラマスペシャル」は最初期の片瀬那奈ちゃんを堪能出来る傑作でDVD化もされていますが、劇中で那奈ちゃんが反町さんの前で「POISON」を歌う「眩暈がする様な名場面」もありました。
さて、反町さんとドラマ「GTO」の共演をキッカケに御結婚され、大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語〜(2002年、NHK)」では夫婦共演もされたのが、(つづく)
(小島藺子/姫川未亜)