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2011年11月03日

「カタセカイ列伝」# 056「西村雅彦」

DECO


西村雅彦は、1960年12月12日生まれの俳優です。大学を中退し専門学校を卒業後、22歳の時に地元・富山でアマチュア劇団に参加した事をきっかけに役者を志し上京、「劇団文化座」の研究生となり入団します。「劇団文化座」で脚本家の大石静と出会い演劇を学びますが、1987年に同世代の三谷幸喜と出会い彼が主催する「東京サンシャインボーイズ」に入団しました。劇団は人気を博し成長しますが、1994年に活動を休止します。其の後、活動の場をテレビドラマや映画に広げ、1994年から始まった三谷脚本ドラマ「古畑任三郎シリーズ」での「今泉慎太郎」役で知名度が上がりました。映画「マルタイの女(1997年)」では数多くの助演男優賞を受賞し、三谷監督映画「ラヂオの時間(1997年)」では「日本アカデミー賞最優秀助演男優賞」を獲得しています。現在まで、シリアスからコメディまで様々な役柄を演じられる「演技派俳優」として、舞台、映画、ドラマで活躍し、司会、CM、大学客員教授など幅広い活動を続けています。

片瀬那奈ちゃんとは、ドラマ「熟年離婚(2005年、テレビ朝日)」で「義兄と妹」役で初共演し、「検事・鬼島平八郎(2010年、テレビ朝日、朝日放送)」「ボクら星屑のダンス(2011年、テレビ東京)」でも共演されました。但し「検事・鬼島平八郎」では「浜ちゃん演じる鬼島からスリをした片瀬クン演じる新村慶子を追う西村さん演じる武藤巡査」と云う流れなので、お二人が同時に画面に映る場面はありません。また、映画「20世紀少年 第2章 最後の希望(2009年)」と「ジーン・ワルツ(2011年)」でも絡みはありませんが名を連ねています。そして、バラエティ番組「Oh!どや顔サミット(2011年〜、朝日放送)」(パイロット版は2010年)では御一緒に司会を務めています。

「ボクら星屑のダンス」では上司と部下として「完全なるシリアス演技」での共演でしたが、「どや顔」の印象が強くお二人が登場しただけで笑ってしまいました。「熟年離婚」は基本的にはシリアスな作品なのでしょうけど、此処で何度も指摘した様に無茶苦茶な展開で最終回直前まで家族が大問題を抱えてゆくのに、ラストで信じられないハッピーエンドを迎える「問題作」で、DVD化されていないのが勿体無いトンデモ爆笑ドラマです。西村さんは「古畑任三郎」や「王様のレストラン」で人気者になった頃に、うっかりCDデビューしています。一曲目のキング・クリムゾンのカヴァー「21世紀の精神異常者」から全編イカレた内容の怪作ですが、本人は真剣そのもので挑んでおられ爆笑必須です。

さて、デコと映画「GTO(1999年)」ドラマ「竜馬におまかせ!(1996年、日本テレビ、三谷脚本、浜ちゃん主演)」「ワンダフルライフ(2004年、CX)」「ロト6で3億2千万円当てた男(2008年、テレビ朝日)」などで共演されたのが、(つづく)


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 12:30| KATASEKAI | 更新情報をチェックする