テレビ朝日 15:00〜16:53
内山理名 as 早瀬茉莉
何やら「内山理名全記録」に転んでしまったかの如き展開が続きますが、今週は日曜日の「ウチくる !?」から土曜日の「都のかほり」まで一週間毎日連続で「テレビで内山理名ちゃん☆」と云う「祭りの時」ですので、何卒御了承下さい。嗚呼、返す返すも月曜日の「ヒルナンデス」生出演を逃したのが悔やまれます。「カナリアの娘」を観てしまったので、待ち切れずに「亡霊」本放送のDVDを観ております。此の「亡霊」は前シリーズ(season 9)の最終回であり、season 8 初回「カナリアの娘」の続編となっています。そして「早瀬茉莉(内山理名ちゃん)」と「本多篤人(古谷一行さん)」に加え、「瀬戸内米蔵(津川雅彦さん)」や「片山雛子(木村佳乃さん)」など過去の重要ゲストも絡む「相棒オールスター戦」とも云える豪華な作品です。「神戸尊(ミッチー)」も含め「カタセカイ住人」占拠率も高いので、是非御覧下さい。
バッチリと「ノーカット」で、予告テロップも最小限に留めた良心的な再放送でした。但し、昨日の「カナリアの娘」と本日の「亡霊」を比べた場合、一篇のドラマとして考えると断然「カナリアの娘」が優っていると思います。と申しますのは、此の「亡霊」は、少なくとも「カナリアの娘」と「相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」を観ていないと楽しめない仕掛けになっているからです。無論、「相棒」は長いシリーズですから、本来なら全てを観てこそ楽しめる要素も在るわけですが、それぞれが独立した短編としても成立する作りになっています。「亡霊」は前シリーズの最終話と云う事もありまして、前述の通り過去の重要ゲストを多く起用した為に「読み切り」としての完成度は低くなりました。
特に、小野田官房長(サリーこと岸部一徳さん)に関する下りは劇場版を観ていないとよく分からないストーリー展開ですが、映画も大ヒットしたゆえに「当然、みんな分かってるよね」との余裕と「官房長をもう一度見たいでしょ?」とのサービス精神からの演出だったのかもしれません。ま、そんな事を云い出したら「片山雛子」の物語も「双頭の悪魔」や「悪女の証明」も合わせて観てこそ面白いって話になってしまいますけどね。でもですね、「片山雛子の物語」と「本多&茉莉の物語」が交差して、其れに「相棒」の右京&尊コムビが絡むとの豪華な脚本は、些か「過剰」です。更に「官房長」の回想シーンまで絡んで来るのですから、もう「お腹いっぱい」な感じがします。よーするに「亡霊」では「主役が多すぎる」のだ。とか何とか云っても「相棒」は面白いですね。本日から始まる「相棒 ten」も磐石でしょう。片山雛子は何れ再登場するのでしょうけど、早瀬茉莉も「泣いて終わり」じゃつまんないから、復活を望みます。
本放送:2011年3月9日
(小島藺子/姫川未亜)
「相棒」テレビ朝日公式サイト