TBS 0:55〜1:25
■ キャスト
林遣都:リク
桐谷美玲:ニノ
小栗旬:村長
山田孝之:星
城田優:シスター
片瀬 那奈:マリア
安倍なつみ:P子
平沼紀久:ビリー
有坂来瞳:ジャクリーン
徳永えり:ステラ
末岡拓人、益子雷翔:鉄人兄弟(鉄雄、鉄郎)
駿河太郎:ラストサムライ
手塚とおる:シロ
上川隆也:市ノ宮 積
、ほか
■ スタッフ
原作:中村光
監督・脚本:飯塚健、原桂之介
撮影:相馬大輔
照明:佐藤浩太
録音:田中博信
特殊造形:百武朋
音楽:海田庄吾
VFXスーパーバイザー:小阪一順
製作:AUTBパートナーズ、毎日放送
えっとですね、前回の数字が「1.1%」ってどーゆーこと?
いくら映画公開が決定しているからって、こりゃないでしょ。もう堕ちないと云いたいトコですけど、どうやら世間は此のドラマに興味を持っていない様です。あたくしは好意的に評価して来たドラマですが、たぶん片瀬那奈ちゃんが出ていなかったなら「毎週わざわざ深夜に観る」って事にはならなかったと思います。ゆえに、今回は厳しい目で語りましょう。
さて、もう佳境に入ったであろう第8話は、序盤から片瀬那奈ちゃん演じる「マリア様」の出番が在って嬉しいですね。てか、リクのテントに村民全員が集結しているって状況だったのですけど、マリア様が随所で決める場面がありました。マリア様のお召し物も別ヴァージョンでしたから、其れは嬉しいです。さらに後半には、シスターを苛め損ねるマリア様の名場面もあり、「おおっと、流石は那奈ちゃんだっ」と那奈ちゃんが前に出て下されば、此処的には思うしかありません。が、果たして「此のドラマは何なのか?」との疑問が、いよいよ終盤になり深くなって参りました。
ドラマは初回から、毎回3エピソードくらいに分けられて壱話としています。アニメの「サザエさん」の様な構成なのですが、それぞれのエピソードで明らかに演出家が自己満足しています。本筋はリクとニノの物語なのでしょうけど、其の展開になると最も「つまらない」エピソードになってしまうのだ。だからと云って、他の村民がメインのエピソードは面白いけれど、何が何だか分からないのですよ。色んな演出で愉しみたいって演出家のエゴが、TV桟敷の視聴者に同じ様に伝わるとは到底思えません。タラちゃんの映画を観直したので、益々そんな感想になってしまいました。そもそも、マンガ原作ソックリの実写化って時点で「だから、どーした?」と思える作品なのですけど、此れじゃ数字は取れませんよ。
片瀬那奈ちゃんの演技に関しては別に文句はないのですけど、こちらの期待が大き過ぎるのかもしれませんが、此の作品での「マリア様」も「美男ですね」の「RINA」も、及第点は超えていますが特筆すべき役どころとは思えません。「片瀬クンなら、当然だよね」としか思えないのです。つまり、ズバリ云ってしまうと「過去の焼き直し」なのだ。いえ、あの、「荒川」も「美男」も未だ終わっていませんので、迂闊に結論は出せません。でも、今期クールで那奈ちゃんが連ドラ二作にレギュラー出演されると知った時の期待感は、残念ですけど無惨にも打ち砕かれてしまいました。其れでですね、
「此れ、マジで映画公開するんですか?」
(今回の数字は「1.9%」でした。相変わらず、低いのぉ。)
(小島藺子/姫川未亜)
「荒川アンダー ザ ブリッジ」公式サイト