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2011年08月15日

「そしてプロレスが残った」

そして3人が残った(紙ジャケット仕様)


気が付けば、半年以上もプロレスの記事を書いていませんでした。いえ「片瀬クンよ、プロレスラーになってはくれないか(出典:ナンシー関師匠)」とか「凄いナァ、やっぱり(出典:山本小鉄)」とか「元ネタがプロレス」ってフレーズは日常的に使用しておりますし、此処の構造も大きくプロレスから影響を受けているのですよ。別にプロレスから離れたわけではなく、一応「ワールドプロレスリング」は毎週録画して視聴していますし、「東スポ」やネットで最近のプロレス界事情もチェックしてはいるんですけどね。8/27(土)には「東スポ」主催の「夢のオールスター戦」と、アントニオ猪木が対抗してぶつける「INOKI GENOME」(何だかんだ云って、東スポはこっちもチャッカリと後援)がありますから、気分も盛り上がって来るかと思ったのだけど、う〜む。

昨日(8/14)に今年の「G1」が終わりました。優勝は中邑で、まぁ其れは予想通りだったのだけど、決勝の相手が内藤だったのね。いえ、此のカード自体が「底が丸見え」の展開で進行した大会だったのだよ。別に結果論で云っているわけではなく、よっぽど昨日の大会前に「決勝は中邑と内藤で、中邑が悲願の初優勝」と書こうかと思いました。でも、そんなの少しプロレスに詳しい片なら誰でも分かるシナリオです。以前は二つのブロックの第一位と第二位の計四名で準決勝から決勝へとの流れだったのですけど、最近は両ブロック首位同士がいきなり決勝との仕組みに変わりました。其れで、決勝当日までリーグ戦があり、誰が決勝に出てくるのか分からない演出になっています。

今回も、当日のリーグ戦が終了しなければ決勝進出者がさっぱり分からない絶妙の星勘定に調整しまくりました。Aブロックは、永田さん、帝王、矢野、真壁、内藤と五人が「10点」で、タナが「12点」で、タナは内藤と直接対決で永田さん、帝王、真壁の相手は明らかな格下です。Bブロックは、後藤、MVP、コジ、みのる、中邑と五人仲良く「12点」で並び、後藤、MVPは格下相手でコジは病み上がりの天山が相手、みのると中邑は直接対決と云うお膳立てでした。ところがですね、試合順がAブロック五試合をやって、Bブロック四試合をやって、ジュニアタッグのタイトル戦を挟んで決勝って全11試合の流れなのです。リーグ戦に関しては開幕前から発表されていたわけでして、なのに其の九試合全てに前述の「当日の結果が出なければ分からない」はずの「決勝進出可能な選手」が絡んでいたのです。何じゃ、そりゃ?

其の結果、大物が格下にコロコロと負け続けるシナリオが忠実に進行されました。いえ、消化試合よりはいいのかもしれませんが、全九試合が全て決勝進出に関わるって余りにも出来すぎています。挙句に、事前に発表されていた試合順が素晴らしく、Aブロックの最後が「タナvs内藤」で、Bブロックの最後が「中邑vsみのる」なんだもん。こんなのどー考えたって「其の四人から決勝進出者が出る」って事じゃん。事実上の「準決勝」ではありませんか。今年の「G1」は全20選手も参加させたから、それぞれの星勘定も大変だったのでしょうけど、12選手も「10点超え」ってさぁ。「内藤開幕三連敗、絶望!」とか見え見え過ぎだし、独走態勢だったタナが終盤で二連敗し「星勘定では内藤と同点だけど直接対決で負けたから予選落ち」って、どーゆー接待なのよさ。そもそも、土曜深夜(正確には日曜日)に放送された「ワールドプロレスリング」で、中邑がテンコジに爆勝する二試合とか、タナが帝王に勝った試合とか、内藤が矢野に勝った試合とか流してるんだからさ。決勝前の放送なのに「予告し捲くり」じゃまいか。

ん?プロレスは結果じゃないって?そりゃそーだ。内容が大事ですよ。でもね、内藤の売り出しも結構ですけど、テレ朝のアナも「天才!天才!!」って喚いて喧しいぞ。どんだけプロレス界には「天才」が居るのよさ。決勝の相手が内藤なんだからさ、云っちゃ悪いけど「中邑クンは、勝って当たり前ですからねぇ(桜井康雄声で)」じゃん。でもさぁ、また膝なんざんしょ。「ボマイェ」って名前も「トホホ」だよ。単なる「膝蹴り」ではありませんか。ま、太陽の天才児が優勝して「愛してま〜す!」とかぬかすよりは好かったです。てか、本日の「東スポ」の一面が「たけし局部ねんざ」って、何だよ。中邑の優勝記事は裏かいナ。「中邑じゃ売れんナ、やっぱ客員編集長の世相メッタ斬りだろ」ですか。てな感じで文句ばっか云いたくなるから、プロレス記事を書かなくなったんですよ。ま、思いっ切り書いてしまったわけだが。


(小島藺子)


posted by 栗 at 15:58| KINASAI | 更新情報をチェックする