2011年7月27日(水)
@ C.C.Lemon ホール
14:00 開場、15:00 開演 19:30過ぎ 終演
驚愕の「片瀬那奈ちゃんメイン司会発表!」に、一瞬イベントの主旨すら忘れてしまいそうになりました。司会の「2トップ」が端から面白過ぎな掛け合いを魅せた後に退場すると、現れたのは「あたる」お姉ちゃんこと菅野美穂ちゃんです。被災地へ実際に行ってボランティア活動された映像が流され、場のムードも一気に変わりました。後に、竹野内豊さんが行われたボランティア活動の模様も上映され、「楽しく明るいファンイベント」だけでは無い「骨太な意志」が伝わって来ました。
イベントの進行は、其の菅ちゃんと竹野内さんのドキュメンタリーを間に挟みつつ、基本的には「トークショー」が中心でした。そして、其の司会は全て「片瀬那奈ちゃん」が担当したのです。所属事務所の一大イベントでメイン司会の大役を見事にこなす那奈ちゃんの姿に、あたくしはモーレツに感動していました。エロスの下ネタも、時にはスルリとかわし、また時には上乗せして笑いを取る。う〜ん、片瀬クン、デカクなったナァ。
トークでの最初の山場は「あまみんvs江角さん」でした。いやはや、兎に角、お二人ともカッコイイ。綺麗でスタイル抜群、しゃべりも面白過ぎです。余りのド迫力に、前振りみたいに登壇した「りこりこ」と「志田ちゃん」が怯えておりました。志田ちゃんは元々そーゆーキャラだからアレですが、気の強さで有名なりこりこの「借りてきた猫」みたいな所作には「どんだけ御大二人は怖いんだよっ」と思い知らされましたよ。りこりこと云えば、エロスに「左手にしてるソノ指輪はトンデモですね」とか弄られていたのですけど、其の指輪を観て「あ〜、りこりこって、マジで林檎ちゃんファンなんだな。てか、完璧な無罪厨じゃん」と思いましたよ。全く、10年振りくらいに実際に付けてる「真性林檎ヲタ」を目撃しちゃったじゃまいか。
あまみんが「こっち側来ちゃダメよ」と若手女優に指南する時には、片瀬クンも乗っかってしまわれた。「コノコにはこっちに来ちゃダメって、ずっと云ってるのに」と語るあまみんに小猫の様に擦り寄って「でも、あたしドンドンこっちへ引っ張られてます」と云う片瀬クンの掛け合いを目撃し、嗚呼、矢張り「あまみん路線へ大爆走中か、、、」と嬉しいんだが哀しいんだかよく分からない気分になりました。
エロスは最初から「長丁場ですから途中でトイレに行きたくなったりすると思いますが、トイレタイムはもこみちの出番で」とネタを振り捲くります。エロスが暴走しようとしても、実に見事に抑える片瀬クン。もこみちクンの様な後輩へのジョークには助け舟を出しますが、反町さんが唐沢さんへのブラックジョークを連発してもスル〜して「エロスに丸投げ」って、巧妙だ。片瀬クンの司会術は、無茶苦茶成長してますよ。生司会をキチンと観たのは初めてですが、本当に立派でした。ファンの贔屓目抜きに、文句の付け様が在りません。だって、他のどの女優さんがアノ場をアレだけ上手く仕切れたことか。
次から次へと大スターが登場し軽快なぶっちゃけトークを連発する展開に、会場のボルテージは上がりっぱなしです。反町さんが出た!「キャーッ!!」竹野内さんが出た!「ギャーッ!!」ですよ。翔太やもこみちですら「下っ端」なのだ。何なんだ、此の熱い場のムードは。こっちとしては、俳優サンは勿論、女優サンに目をやりたいのですが、何せ「常に片瀬那奈ちゃんが壇上に存在して居る」と云う絶対的な事実から目を逸らす事は出来ません。
「嗚呼、何て贅沢なイベントなんだっ」
司会を務め乍らも、片瀬クンは例えば反町さんとは「GTO」での共演話に言及したりします。また、みーたん、いやさ伊東美咲さんを「美咲ちゃん」と、菅野美穂さんを「菅ちゃん」と、片瀬クンは呼んでおられた。エロスは結構「〜サンとか呼ぶなと云われた」と明かしてから「ユタカ」とか「カンノ」とか云っておられたのですが、那奈ちゃんは「ファンからの質問を読む時はサン付け、本人に呼び掛ける時はチャン付け」と実に自然に使い分けておられた。う〜む、色々と考察するに値する材料が満載でしたよ。
トークショーの大トリは、矢張り此の人しかいません。唐沢寿明アニキです。実は、最初に壇上へオールスターズが勢揃いされた時にもアノ「T-REX」の名曲が鳴り響いたのですが、最後も当然コレですよ。ジャガジャーン!ジャガジャーン!!ダンダガダダンダダダンダン、と「20世紀少年」が。一階の奥にある扉から登場し、観客の中を踊りながら壇上へ向かった唐沢さんは、主役でした。トークも文句なしに圧倒的に面白く、ファンサービスもずば抜けています。名実共に「研音の頭」ですよ。出演出来なかった奥さんを「あいつはイリオモテヤマネコ」のひとことで切り捨てますし、エロスなんか登場前からガクブルでした。どんだけ強いんだよ、きよしちゃん。いや、でも、やっぱ唐沢さんは好いわ。
ふたたび全員が登壇し観客と全員で「上を向いて歩こう」の大合唱で大団円かと思われましたが、時刻は18時を回ったばかりです。予定の19時までは随分と早い終演に、観客も少しガッカリなモードになってしまった。ところが、此処からトンデモなアンコールが待っていたのでした。
其の詳細は「後篇-其の参」で語りましょう。
(小島藺子/姫川未亜)