同一タレントの「重複出演」はあくまでも「自主規制」であり、明確に禁止されているわけでは無い様です。然し乍ら、TV局やスポンサー、そしてファンに対しても「非礼な事」と断じるしか無いでしょう。昨日(7/15)に勃発した「片瀬那奈ちゃんバッティング騒動」は、改めて此の問題を見直す機会ともなりました。
片瀬那奈ちゃんが今年(2011年)4月からレギュラー司会を担当している「Oh ! どや顔サミット(朝日放送制作、テレビ朝日系放送)」は、毎週金曜日「21:00〜21:54」に放映されています。そして7月からの連続ドラマ「美男ですね(TBS)」にも、片瀬那奈ちゃんはレギュラー出演する事となりました。其のドラマ「美男ですね」は、毎週金曜日「22:00〜22:54」の放送枠です。此処までは、何ら問題は在りません。
ところが「美男ですね」の初回が「拡大版2時間3分スペシャル」と発覚した事で、雲行きがおかしくなりました。其の放送時間は「21:00〜23:03」で、裏番組となる「Oh ! どや顔サミット」の12回目と前半の「54分」が同時間帯となってしまったのです。此れでは片瀬那奈ちゃんは「重複出演」となってしまいます。
結果的には、「Oh ! どや顔サミット」の放送が終了してから「美男ですね」での出演場面が流れたので「片瀬は重複出演などしなかったし、売れっ子ならではの華麗なるリレー出演を成し遂げたのだ」などと云う「世迷言」まで出て来そうです。でも、一寸待って頂戴。
「美男ですね」で片瀬クンが演じるのは主人公たちのバンドの「専属スタイリスト」である「RINA」です。初回の物語では後半近くになってから唐突に現れますが、其の理由が「海外出張に行ってた」との事でした。え?アノですね「専属スタイリスト」なのに、前半に描かれていた大切な「新メンバーお披露目」の時に不在だったのですか。此れって、変ではないのでしょうかしらん。何やら「片瀬は22時過ぎないとこっちに出れませんので、何とかよろしく」みたいな話になっていたのでありましょうか。其れで脚本まで「22時過ぎ」を考慮して書かれたのでは?との疑念すら湧く「不自然な展開」でした。
其れで、今回の「片瀬クン・バッティング」はギリギリで回避されたと白を切るお心算か。もしや、片瀬クンには過去に「言い逃れ不能のバッティング事件」が何度も在った事実をお忘れになられたのか。では、繰り返しましょう。具体的には「2006年11月5日」の「信長の棺(テレビ朝日、21:00〜23:24)」と「鉄板少女アカネ!! 第4話(TBS、21:30〜22:24)」、そして未だ記憶に新しい「2010年4月8日〜7月9日」の「テレビでスペイン語(NHK教育、0:00〜0:25)」と「プロゴルファー花(読売テレビ、23:58〜0:38)」です。ほらね、思い出されたかしらん。特に後者は「前代未聞の1クール完全バッティング」となり、「チーム片瀬」とやらが「如何に杜撰なスケジュール管理を行っているのか」が白日の下に晒されました。
そうした「掟破り」とも云える「強引な売り出し方」が、果たして「片瀬那奈」を生かす事に繋がるとは、少なくともあたくしは思いません。今回も結果的には被らなかっただけで、告知では「完全なるバッティング」です。まさか「どや顔」終わってから「美男」へ移ればいいさ、とか思ってらしたのかっ。最も納得がいかないのは、こうした問題が明るみになった時にマネジャーから何の説明も無い事実です。毎日の様に「マネ日記」を配信されているのに、都合が悪い事だと「だんまり」では如何なものか。
現在では、お手軽に「二番組同時録画」どころか「四番組同時録画」まで壱台で行えます。然し、もしも「ファンならばそうして対応すればいいのだ」なんぞと考えてらっしゃるので在れば、其れは「間違っている」とだけは云っておきます。
(小島藺子)