フジテレビ 1:50〜3:50
片瀬那奈 as 佐々木藍子
待望の後編です。前述の通り、実質七話を凝縮した「前編」よりも残り四話から編集した「後編」の方が倍近く尺に余裕があります。されど前編も後編も二時間番組とは云えCMや「アンダルシア」の告知にそれぞれ30分以上費やしておりましてですね、実際には双方とも「1時間25分」合計「三時間弱」なのだ。ゆえに詳しく検証しなくとも片瀬那奈ちゃん演じる佐々木藍子も「バッサバッサと斬られ捲くり」だと分かりました。
物語は佳境へ入り、藍子も霜村と組んでいた理由が「過去に妹を薬害被害で失った」事であり、更に一緒に暮らす恋人「圭ちゃん」も薬害被害者(義理の両親を失っていた)で彼と行動を共にする覚悟を決めていると語られてゆきます。「圭ちゃん」が最後の共犯者である事を隠す為に「藍子と圭ちゃんが恋人」との伏線(圭ちゃん不在で藍子と霜村がワインなんぞ傾け乍ら食事する)が本放送時にはよく分からない場面でした。
最大のクライマックスである「第九話」のテロ・シーンは、流石にガッツリと尺を取りましたね。「テロリスト・藍子」は、矢張り片瀬那奈ちゃんらしい「悪に成り切れない悪役」振りを存分に発揮されております。スーツ姿で拳銃って似合いすぎ。う〜ん、やっぱ好いね。
問題の最終話(第十話)は、本放送時が東日本大震災直後(3/17放送)だったので「L字テロップ入り」でした。前回で逮捕された藍子の出番はエンディング間近だけだったと記憶しておりますが、見事にカットされちゃったじゃまいか。一応、エンドロールで映像だけがチラリと流れておりました。ま、詳しい検証はまた後ほど行います。
此の「外交官・黒田康作」と云うドラマは、片瀬那奈ちゃんが珍しく「どシリアス」な演技を魅せた作品です。と同時に、多くの「カタセカイ住人」との最共演も実現しております。ザッと見ても、「ラストクリスマス」「熟年離婚」「小早川伸木の恋」「デスノート」「暴れん坊ママ」「ブラッディ・マンデイ」「Room Of King」「ゴーストフレンズ」「20世紀少年」「泣かないと決めた日」「プロゴルファー花」「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」「都のかほり」などが思い起こされますね。そーゆー「コア」な愉しみをしてしまうしか無いドラマです。いえ、何度も云ってますけど「佐々木藍子」は好いですよっ。
【前編】:2011年6月15日
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「外交官・黒田康作」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)