1999年3月2日:「美少女H2 第18話」予告
1999年3月9日:「最後のデート」
1999年3月29日:美少女H2スペシャル「卒業旅行」 (正確には、1999年3月30日)
1999年9月17日:「美少女H 28 〜最後のデート〜」発売
2004年8月18日:「最後のデート」を観ながら待つ秋
2009年10月2日:「怪優・片瀬那奈・進化論」act 001「片瀬那奈」
2010年9月5日:「片瀬那奈ちゃん名セリフ集」#001
2010年10月8日:「片瀬那奈ちゃん名セリフ集」#039
片瀬那奈ちゃんの、記念すべき「女優デビュー作」です。但し此の作品が放送されたのは「美少女H2」と云う深夜番組での事でした。「2」ってことは当然乍ら「美少女H」もありましてですね、簡潔に申しますと「新人女優養成番組」って趣きだったと記憶しております。「3」もあったのだけど、あたくしは観ておりません。一寸、コンセプトが変わっちゃったからね。「美少女H」と「美少女H2」に関しては「未来の月9女優養成」との意図が成功したと、其の後の歴史が証明しているでしょう。
内山理名ちゃん、水川あさみちゃん、小池栄子ちゃん、佐藤江梨子ちゃん、しらたひさこ(現・白田久子)ちゃん、等々の現在でも御活躍中の多くの女優さんを輩出した伝説的な番組ではあります。でもですね、毎回主役が変わってのドラマは観る側からも「とっても生暖かい気持ち」で相対していたのですよ。10代中頃の新人さんに、そんなに過剰な期待はしません。いえ、ズバリ云ってしまえば「美少女H」は「ドラマ作品ではなく、アイドルのプロモーション」として捕らえていました。しかし、片瀬クンも他の美少女たちも、全員が本気だったのです。出身者で結婚引退された方々を除けば、ほとんどが現在でも第一線で活躍しております。
「屈辱のデビュー作」として片瀬那奈ちゃん本人によって語り継がれて来た作品ですが、決してそこまで酷くはありません。いや、寧ろデビュー作と考えれば堂々とした主演振りと云えるでしょう。「女優なんて、ちゃらい、ちゃらい。あたしはデキル子なのだ!」とのお気楽なモードで演じた「唯一の作品」であるとも云えます。其の資質は、やはり抜群ですね。でも、片瀬クンは目覚めてしまったのだ。当時、片瀬那奈、若干17才。「う〜む、凄いナァ、やっぱり」としか云えません。ちなみに余談ですが、あたくしは挫けそうになった時には、此の作品を観ることにしています。
(小島藺子/姫川未亜)