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2011年04月20日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 059「長谷部真理」

裁判長!ここは懲役4年でどうすか [DVD]


 出演作:『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(ゼアリズエンタープライズ)

 公開日:2010年11月6日

 映像作品:DVD「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(アニプレックス)
       2011年5月25日発売


2009年11月頃に怒涛の「本篇三本撮り!」を敢行した「スーパーウーマン・片瀬那奈ちゃん」ですが、公開はそれぞれ翌2010年5月、11月、そして翌々2011年2月と間が空きました。其の三本の中で最も「片瀬那奈ちゃんファンにとって満足度が高い」と云えるのが此の「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」でしょう。此処で片瀬クンが演じた「マリリン」こと「長谷部真理」は、「どS」の敏腕女性検事で「クールビューティー」な役柄なのですが、実はシングルマザーでもありまして、実に人間味溢れる人物として描かれています。基本的に「シリアス」な路線での演技かと思えば、落ちで魅せる何ともいえないマンガチックな演技も披露する「シリアスとコミカルを自由に行き来する」と云う「新たなる片瀬那奈」を提示した記念碑的な名演だと思います。其れは時系列的には此の後に挑まれた「大久保千秋」へ引き継がれました。

あたくし的には「大久保千秋」と「長谷部真理」が、「2010年」の大いなる収穫です。片瀬那奈ちゃんは、明らかに新たなる演技に目覚めました。其の路線は、実は「高瀬リコ」の様なコメディでも「佐々木藍子」の様なシリアスでも、確かに見えるのです。思えば、助演女優賞を初受賞された「美月うらら」は、鳥の着ぐるみ姿で感動させてしまうと云う離れ業を既に成し遂げていました。「面白いのに泣ける演技」を、片瀬那奈ちゃんは会得したのだよ。此れは、もの凄いことです。豊島監督に「最後の片瀬さんのアノ表情を撮れただけでも、起用は大成功!」と云わしめた素晴らしい名演ですし、作品自体も面白い!だからこそ、女優としての新作が待ちどうしいのだ。


「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:08| ERENA | 更新情報をチェックする