出演作:『プロゴルファー花』(よみうりテレビ制作、日本テレビ系)
放映日:2010年4月8日〜7月8日(木曜日 23:58〜24:38)
全13話 平均視聴率 4.3%
映像作品:DVD「プロゴルファー花 DVD BOX 」(ハピネット)
2010年9月17日発売
「高瀬リコちゃん(2010年)」は、「西豪寺エレナ様(2006年)」から「美月うらら姫(2009年)」と肥大化を続けた「怪優・片瀬那奈」の真骨頂を更にパワーアップして提示された「当たり役」です。初回は焦らしに焦らしてエンディング・ロールと共に初登場しますが、其の僅かな数十秒だけで「完全に主役の花ちゃんを食ってしまったっ」ほどのインパクトでした。
そもそもコピーも「高慢女王様×超前向き娘」と謳われ、ポスターやDVDジャケットにも堂々と主役の花ちゃんと同等に扱われた此の作品での立ち居地は「助演」ではなく「主演」です。図式としては「鉄板少女アカネ !!(2006年)」と酷似している「ライバル関係」が描かれますが、こーゆー路線なら片瀬那奈ちゃんの独壇場!と改めて思い知らされた「振り切れ捲くりで天辺が見えない」怪演には、絶賛するしか術がないです。
「美人女優が此処までやるか?」と危惧させられるほどの暴走は、DVD箱での「ディレクターズ・カット版」を観ると覆されます。オンエアよりも過剰な「バーリトゥード路線」で片瀬クンは挑んでおられたっ。更に、個人的には現時点で最高の演技だったと思える「大久保千秋(2010年)」を演じた「闇金ウシジマくん」が、此の作品と同時進行で撮影されていたと知った時には、びっくらこいただ。片瀬那奈ちゃんが素晴らしいって事は分かっているけれど、たまげたよ。
「リコちゃんレベルは当然なのだ」ってトコに、正に其れを演じて居る間に、片瀬クンは到達しちゃったわけですよ。ドエライ女優になってくれました。ファン冥利に尽きます。
【参考過去記事】
2011年2月11日:「プロゴルファー花」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)