片瀬那奈ちゃんは、虹みたいな人です。
僕はカラフルなレインボウを追っています。虹って、其の真下にも行けないし、ましてや向こう側までなんて永遠に辿り着けない。そもそも、虹には実体がないのだ。
此の世界に「片瀬那奈と云う名の女優」は存在しています。でも、其れは「虚構」だ。あまりにも美しい夢なのよさ。片瀬那奈ちゃんは「此の世のモノでは無い」のだ。
其れを演じ続けている女の子も立派だけれど、僕が愛しているのは「彼女が創りあげた虚像」です。僕は「幻」をずっと愛してる。だから此れからもずっと「無いものを強請る」のだ。不思議な彼女は、きっと其れを魅せてくれる。僕の期待なんかを思いっきり見下すカタチでね。ずっとそうだったよ、那奈ちゃん。
片瀬那奈ちゃんは、虹を渡って、いつか虹をも超えるでしょう。だから、僕は虹に上らなきゃいけない。置いてけぼりになっちゃイカンぜよ。其れが、片瀬那奈ちゃんを追っかけるって事なのだ。
さあ、「怪優・片瀬那奈・進化論」のつづきを始めよう。
(小島藺子/姫川未亜)