w & m:LENNON / McCARTNEY
P:ジョージ・マーティン
E:ジェフ・エマリック
2E:フィル・マクドナルド(4/20、26、27、5/20、6/6)、ジェリー・ボイズ(5/12)
録音:1966年4月20日(take 1-2、ボツ)4月26日(take 3-26)
MONO MIX:1966年4月27日(take 10 より 1-6)、5月12日(take 10&6 より 7-8)、
6月6日(take 10&4 より 9-10)、6月8日にエマリックが編集
STEREO MIX:1966年5月20日(take 10&6 より 1、2)
初出:1966年6月20日発売 (「YESTERDAY AND TODAY」 B-1)
キャピトル T 2553(モノ)、ST 2553(疑似ステレオ)
1966年8月5日 英国アルバム発売 (「REVOLVER」 B-2)
パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)
ジョン・レノンの作品で、本人は「捨て曲」と語っていますが、此の時代では珍しい初期レノン節が炸裂した名曲でファンの支持は高い楽曲です。「I SHOULD HAVE KNOWN BETTER(恋する二人)」を彷彿とさせる美しいメロディーを持つポップなロケンロールを、1966年でもジョンはサラリと書けたのでした。全体的に暗めなジョンの歌唱がつづくアルバム「REVOLVER」で、此の曲は異彩を放っています。正に、其の歌声だけでも聴く者を魅了してしまう「魔法のジョン・レノン節」が全開の見事な歌声です。さらに、ジョージ・ハリスンも自画自賛のツイン・リード・ギターのきらびやかなハモりも素晴らしい。ギターでハモるって発想も好いです。
此のギターは、片方はジョージ・ハリスンが弾いていますけど、もう片方はジョン・レノンなのかポール・マッカートニーなのか未だに判別されていません。でもジョンが弾いたのなら「捨て曲」とは云わないでしょうから、たぶんポールでしょう。スタジオ・レコーディング時代へ足を踏み入れた「REVOLVER」ですが、此の当時は最後のツアーと併行していた時期でも在ったわけで、ライヴ・バンドとしてのグルーヴを大いに感じさせる演奏が聴けます。
「アンソロジー2」に収録されたアウトテイク(take 2)では、ジョンとポールが二人で歌いながら笑い出してしまい滅茶苦茶になってしまう様子が聴けます。此れが、実に好い!もしかしたら、ラリっていたのかもしれませんけど、何だか小学生の男の子が二人でじゃれ合っているみたいで、とっても微笑ましいんです。そう云えば、最初期に買った海賊盤のひとつで聴いたライヴの「IF I FELL(恋におちたら)」でも、ポールが高音のハモりを出し切れなかったのをキッカケにジョンと二人で笑ってしまうってのが在って、ドキドキしちゃったものです。ジョンとポールのハーモニーは、純粋でキラキラしている。美しいです。
(小島藺子)
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