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2010年10月23日

FAB4-093:THINK FOR YOURSELF(嘘つき女)

ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン This Bird Has Flown: 40th Anniv Trib Rubber Soul


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(11/8)、ジェリー・ボイズ(11/9)
 録音:1965年11月8日(「Won't Be With You」take 1)
 MONO MIX:1965年11月9日
 STEREO MIX:1965年11月9日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 A-5)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ジョージ・ハリスンの作品。前作「HELP !」から「ジョージの曲も2曲くらいアルバムに入れようじゃまいか」って状況になりましたけど、其れは「いたいけジョージ」の曲作りレベルが上がったからです。1965年の世界ではレノマカに遠く及ばないものの、ジョージの才能は後に開花します。但し、其の現場には常に「レノマカ」が居ました。

此の楽曲で、壱番目立って居るのは「ポールが弾くファズ・リード・ベース」です。先を急ぐと、ビートルズ時代のジョージの作品には「レノマカ」の相反した横やりが目立ちます。ジョン・レノンは「ジョージ作品には参加しない」と云う「突き放し」を行い、ポール・マッカートニーは「過剰にジョージ作品に関わる」のです。後の名曲「SOMETHING」での「俺様ベース」には驚かされますが、既に此の時点でポールはジョージの曲で「俺様ベース」を弾きまくっているのでした。ファズ・ベースだけでなく通常のベースまで重ねているのですから、ベースが目立ち捲くるのは当然です。

ビートルズにジョージが加入出来たのは、ポールの推しがあったからです。ジョンは「俺が組んだのはポールだ。そしたら、ポールがジョージを連れて来て、ジョージがリンゴを誘った。他は知らないけど、俺が選んだのはポールだけさ」と語っています。ジョージはジョンの追っかけ(なな、なんと、ジョンとシンシアのデートにさえ付きまとった!)で、同じ学校に通うポールの推薦でバンドに入れたのです。此の10代での上下関係は決定的だったでしょう。最初からジョンはジョージを「(別にいなくてもいい)ガキ扱い」で、ポールは「ボクが推したから、こいつは此処にいれるのだ」って絶対的な優位に立ったのです。そんな絵に描いた様な稚拙な関係が、結局は解散まで続くのですよ。

其れにしても、ジョージは哀れです。1970年代中期に、四人のソロ・ベスト盤が契約切れに伴い(実は、其れが実質的な「ビートルズ解散」だったのです、、、)相次いで発売されたのですけど、何故かジョージだけは「A面がビートルズ時代の曲、B面がソロ」って構成でした。当然乍ら、ジョージはソロ作品のみで選曲したのに、EMIに「こんなんじゃ売れん!」と却下され勝手に選曲されてしまったらしいのです。えっとですね、ソロになって最も成功したのはジョージだった時代の出来事なんですよ。挙げ句に、此の楽曲も選曲されたのだけどキャピトルで勝手にリミックスされちゃったのよさ。もう、ジョージ、ズタボロです。楽曲的には、前述の通り「ポールのファズ・リード・ベース」がカッコいい革新的なモンになっております。「ジョン、ポール、ジョージ」の三声コーラスをレコーディングされたセッションが、アニメ映画「YELLOW SUBMARINE」にうっかり使われていたりもします。エンディングの「ジャジャジャジャッ!」ってフレーズは、ジャックスの「いい娘だね」のエンディングに流用されております。日本人は、ジョージ・ハリスンが好きなんです。


(小島藺子/姫川未亜)



さぁ〜て、本日(10/23)は、はしのえみサン(片瀬那奈ちゃんとは「王様のブランチ」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。片瀬那奈ちゃんが「家電女優」って称されるのには歴史が在りましてですね、2008年7月12日に放映された「王様のブランチ」では既に「家電大好き女優」として特集されているのですよっ。当然乍ら、もっと昔から普通に色んな趣味は紹介されています。どれを取っても、決して「にわか」とか「付け焼き刃」とか「いっちょかみ」なんぞと云われる筋合いは全くありません。チラリと見ただけでそんな世迷言をしたり顔で語る「己の無知」を恥じなさい。正に、吐いた唾が己にかかっているのですよ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:09| FAB4 | 更新情報をチェックする