一昨日に買った「動くビートルズ60曲220分、千円」(正確には「THE BEATLES CHRONOLOGY 1962-1970 1&2」ってブツです)が思いの外好かったので、本日は其の時にスル〜した「THE BEATLES “OFF WHITE”」ってのを買いました。
此れは、9枚組のCD箱でして、たったの5,800円(税込み)って嘘の様な低価格。其れで内容までスットコドッコイだったら「安物買いの銭失い」なのですけど、そーじゃないのが昨今のブート業界の様です。内容は、よーするにビートルズの通称「ホワイト・アルバム」と云われております1968年の傑作二枚組「THE BEATLES」関連音源を時系列で在るだけ詰め込んだって代物です。
ジョージ宅で行われたデモから始まりまして、那奈麻衣は「デモ、レコーディング・セッション、モニター・ミックス、別ミックス」と、これでもかっ!と続きまして、残り二枚は「オリジナル・モノ・ミックス+ボーナス・トラック」って構成でして、まぁ、此の箱が出た後にも新たに発掘された音源なんかも在るものの、「ホワイト・アルバム」関連ブートは此れだけ持っていれば十二分と云える優れもので御座居ます。其れが、新品でたったの「5,800円(税込み)」ってのが、2010年のブート業界事情なのでしょう。
あたくしが初めて「ホワイト・アルバム」関連ブートを買ったのは、もう20年ほど前でして、其のタイトルも「OFF WHITE」でした。CD壱枚で、4,000円位したと思います。其れから沢山「ホワイト・アルバム」関連ブートを買って、おそらく数万円は使ったと思いますけど、其れ等は全部此の「たった5,800円(税込み)」の箱に入っておりまして、音質も向上してやがるのでした。只、ひとつ云えるのは、例えば「Kinfauns Demo」だけでも公式では全てが発売はされてはいないわけで、其れは今後も変わらないって事です。
ビートルズのブートなんて、流石にもうネタ切れか?とも思えますけど、未だ未だ終らないわけでして、こーゆー総括し低価格って美味しいですよ。「GET BACK」も絶対に公式では出ませんけど、今や3ヴァージョンのセットで新品が三千円代まで落ちました。確か、四半世紀前にアナログ壱枚を「4,980円」で買った気がしますけど、もう過去の事は好いです。
でもですね、新しいファンって、いきなりお宝が投げ売りって状況から始まってしまうのですよね?アノ、本当に年寄りの負け惜しみじゃないのですけど、其れは在る意味「不幸」です。白ジャケにコピーを貼っただけの高価な海賊盤を買うのは、博打でした。悔しい思いも沢山しました。でもさ、だからこそ当たった時の有り難みってあったのよさ。「たった5,800円(税込み)」で簡単に手に入るって、何か変です。ま、あたくしは散々投資したんだから、当然なのだけどね。
(小島藺子)
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