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2010年09月25日

「片瀬那奈ちゃん名セリフ集」#026

世界が明日も続くなら


「時代に裏切られたんだったらさ、今度は逆に、時代を裏切っちゃおうか?こんな時代、裏切りたいじゃない」

(「僕たちの好きだった革命」2007年、2009年)


片瀬那奈ちゃんの「奇跡の初舞台!」作品であります「僕たちの好きだった革命」は、2007年に初演され、2009年に再演されました。初演初日を観劇した時の感動は、生涯忘れないでしょう。其処には「僕たちが好きだった片瀬那奈ちゃん」の全てが在りました。目の前で演じる那奈ちゃんを観たのは、其の時が初めてでした。グラビア時代も、アイドル女優時代も、歌手時代のステージも、女優回帰してからの怪優路線も、何もかも全てを内包した「舞台女優・片瀬那奈」が躍動していたのです。

此の作品は、全てが名セリフと云えまして、其れは片瀬クン演じる小野未来だけでなく、物語全体が心に刺さるコトノハの連打なのです。舞台で観た時の感動には遠く及びませんが、小説やシナリオも出ていますし、DVD化もされています。其れ等に触れる時、確かに生の舞台での感動を呼び起こす手助けにはなります。されど、やはり舞台は「一期一会のガチンコ勝負」です。

今回選んだセリフは、主人公の山崎クン(中村雅俊さん)と兵藤教頭(大高洋夫さん)が激しく口論する現場をうっかり居合わせて陰で聞いてしまった未来ちゃんが、兵藤が去った後に山崎クンと二人になって、兵藤の「お前は時代に裏切られたんだ!」を受けて山崎クンに語る場面のものです。30年前からタイムスリップした様な「カラダは47才だけど、中味は17才」と云う山崎クンの影響を受けて、未来ちゃんは1999年の世界で学生運動にのめり込んでゆきます。兵藤の説得で弱気になりかけた山崎クンの背中を押してしまう、重要なセリフでした。

でもですね、数在る「僕たちの好きだった革命」の未来ちゃんの名セリフで、あたくしが最も「グッと来ちゃった」のは、山崎クンが音楽の教科書にビートルズが載っている事に驚愕した時に放った「イエスタデイでしょ?あたし好きだな」なのです。再演のある公演で、其れにつづけて那奈ちゃん、じゃない未来ちゃんが「♪イエスタデ〜♪」とアドリブで歌った時には、感激して泣いてしまいましたよ。其れでも、僕が此の舞台で感情移入したのは、ハリケンレッド演じる日比野クンです。未来ちゃんと日比野クンの関係は、そのまんま、片瀬那奈ちゃんと僕たち那奈ちゃんファンの其れと重なるのです。此れは、名作です。

さて、本日(9/25)は、北村総一朗さんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。片瀬那奈ちゃんは、北村さんとは「GTOドラマスペシャル」で共演し、絡みは無かったものの映画「20世紀少年」では敷島親子役を演じております。今年もサッカー番組でうっかり「スリー・アミーゴス」で共演して「(各国の美人サポーターよりも)片瀬の方が可愛いよ」と発言されていました。流石、わかってらっしゃる!


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする