“ガチョ〜ン”の谷啓さんが死去、78歳(デイリー 9/11)
谷啓さんがお亡くなりになりました。悲しいです。御冥福をお祈り致します。
(小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)
【追記】9/12
クレイジーキャッツとは幼少時代に「シャボン玉ホリデー」で出逢いましたが、レコードを買える様になった頃には音源が廃盤になっていて、大瀧師匠が「Go!Go!ナイアガラ」で何度も特集を組み其れをエアチェックして楽曲を聴いておりました。そんな時に大瀧師匠の発案で復刻シングルが発売されまして、2セット10枚で六千円は当時としては高額な買い物だったものの即買いし、鬼の様に聴きまくり仲間内にもカセットに編集して配りまくって極地的な大クレイジー・ブームが巻き起こったものです。
谷さんはキーが高いので、合唱する曲だと1オクターブ高い声で歌っているのが、只それだけで面白いんですよ。ソロの「愛してタムレ」とか「あんた誰?」なども愉快痛快で、「ガチョン侍」の様なホラ話や、「正しいガチョンのやり方」なんて企画も大好きです。植木屋の「スーダラ節」が「分っちゃいるけどやめられない」と物事の摂理を説いていますが、谷さんの「ガチョン」も万物をつかみ取ると云う哲学的なギャグでありまして、勿論、トロンボーン奏者としての音楽的な実力も兼ね備えた素晴らしい喜劇人です。
クレイジーの音楽は、あたくしにとっては「THE BEATLES」と同等の影響を受けた聖典と云えます。植木屋が逝った時もショックでしたけど、谷さんも植木屋と同じく「死なない人」だと思っておりましたので、突然の訃報には驚きました。改めて、慎んで御冥福をお祈り致します。「ビロ〜ン!」や「ムヒョ〜!」も忘れません。
(小島藺子)