nana.812.png

2010年09月05日

「片瀬那奈ちゃん名セリフ集」#001

bh2.jpg


「まだ走らせる気?」

(「美少女H2 最後のデート」1999年)


えっとですね、性懲りも無く新たな連載を始めます。片瀬那奈ちゃんの時系列的女優歴に関しては「怪優・片瀬那奈・進化論」で語って参りましたが、各々の作品で特に印象深いセリフがあります。其れ等をピックアップしまして、萌えてみようかと思います。あたくしは片瀬那奈ちゃんの台詞回しも好きで、其れは文字だけではなかなか伝わらないとも思いますが、お付き合い下さい。

最初は、当然乍らデビュー作の「最後のデート」からのひとことです。此れは本編の最後のセリフでありまして、最後のデートが無茶苦茶になってしまった片瀬那奈ちゃん演じる「片瀬那奈」が恋人のサトルを追いかけて云ったものです。サトルの本心を知った那奈ちゃんが、深夜バスで京都へ向かう彼の元に駆けつけ「言いたい事が二つある!」と云い放ちます。ひとつは「キスはしない!」で、其れはサトルが最後のデートで「最後のキスをして大逆転!」とよりを戻す計画を立てていた事を知ったからです。「もうひとつは何?」と訊かれた那奈ちゃんは「京都行きのバス停は反対側だよ」と応え、慌てたサトルが「お前も来い!」と一緒に走らせる微笑ましい落ちでした。

「最後のデート」は本人が語る程には酷い演技ではなく、17才の新人としては期待以上の出来映えだと思えるのですが、其れに納得しなかった事で片瀬那奈のその後は決まりました。「まだ走らせる気?」と最後に放ったセリフに、来るべき世界を大いに予感させられます。他には、冒頭で「いっその事、別れちゃおうか」と屈託のない笑顔で云う場面も捨て難いです。其の場面で那奈ちゃんはセーラー服を着ていましてですね、貴重なんですよ。挙げ句にサトルにプレゼントを買う資金をつくる為に「制服を売っちゃった」と語る展開もありまして、時代を感じさせます。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 14:49| ERENA | 更新情報をチェックする