nana.812.png

2010年07月02日

「絶対泣かないと決めた日」〜緊急スペシャル〜

泣かないと決めた日 DVD-BOX


フジテレビ 21:00〜22:52

■ キャスト
 榮倉奈々 :角田美樹
 藤木直人 :桐野征治
 要 潤 :仲原翔太
  :仲原万里香
 片瀬 那奈:藤田千秋
 紺野まひる :栗田琴美
 佐藤江梨子 :辰巳絵理奈
 木村佳乃 :佐野有希子
 、ほか

■ スタッフ
 脚本:渡辺千穂
 音楽:菅野祐悟
 主題歌:miwa「don't cry anymore」(Sony Music Records)
 演出:石川淳一
 プロデュース:橋本芙美
 制作:共同テレビ、フジテレビ



主演の9ちゃんこと榮倉サマが、昨晩の「みなおか」や本日の「いいとも!」に、しっかりと番宣出演して居りました。新人マネくんは不慣れだから「事前告知」を知らない御様子ですので、片瀬クンが出ないであろう事は予想していても、怪しい番組は録画しとかないとね。

榮倉サマが「みなおか」でウナギの肝を食し乍ら「ビールに合いますね!」と真っ昼間から豪快に呑んでいるのを観て、軽く目眩がしましたよ。其れで、榮倉サマが登場しない時には「BUBKA」の最新号を読んでいたのですけど、同志・宇多丸の「マブ論」に虫眼鏡で見なきゃ分んない様な小さい字で「フリペで、片瀬那奈さんと表紙&対談やりました!」と書いて在って、気が動転しちゃったじゃないのよさ。こりゃ、大事件だっ!!てか、片瀬クン、、、やっぱ、スゲエっす。てか、研音サマ、告知してくんしぇい。

さて、続編が始まったっ。前作のあらすじから、御馴染みの面々の其の後が描かれ、千秋サマと栗田さんは男子の教育を継続しておられました。無言で田沢の唐揚げを奪う千秋サマが好いですね。へび娘は仲原とNYへ行き「生涯消えない傷」と云われていた顔も何故か綺麗に治っていますが、奥様方に苛められます。ボス役の伊藤かずえさんが余りにも貫禄充分になられていて、最初誰だか分りませんでした。すっかりスーパーマン桐野のメンゴになった9ちゃんは、彼の命令で秘書課へ転属になり新たな試練の時を迎えるのでした。

物語は、秘書課で奮闘する9ちゃんと、NYで一転して苛めに合うへび娘を交差させて展開してゆきます。そして「会社合併の危機!」が襲うのが主軸です。9ちゃんとへび娘が受けるハラスメントが無茶苦茶だなんてツッコミは、もうしません。「JAWS」や「エイリアン」然りで、続編はより過剰になり、ネタばかりが強調されるカルト映画へと向かうのです。元々がネタドラマだった「泣かないと決めた日」の続編なんですから、もう「笑って頂きます!」と云う事なんですよね?まさか「シリアスな社会派ドラマ」なんて世迷い言を未だに云い出したりしませんよね?出だしで9ちゃんが傘を貸す場面で「此のばあさんが、水戸黄門なんだな」ってバレバレじゃん。相変わらず「ぎゃふん!」落ちなのね。ちなみに此れ、実況で書いているのです。

千秋サマの出番は当然乍ら少ないものの、9ちゃんの呼び掛けに真っ先に賛同したり、へび娘に呼び掛けたりと存在感は魅せます。「あたしはやるよっ!」って言い回しが、姐御全開で頼もしいですね。スーパーマン桐野も大活躍ですし、へび娘も改心して成長してゆくのですけど、本筋の会社合併を阻止するのは筆頭株主の鶴のひと声なのです。絵に描いた様な勧善懲悪時代劇じゃまいか。おいおい、近未来SFじゃなかったの?一体、此の作品は何を訴えたいのですか?9ちゃんが苛めに逢っても挫けずに成長してゆくって話なの?みんなも9ちゃんみたいに頑張ってねってメッセージなの?

確かに、9ちゃんは過酷な苛めに耐えて前向きに頑張りましたよ。でも、本編で其れを救ったのは偶然とスーパーマン桐野だったし、此の続編で其の桐野すら解決出来ない難題は水戸黄門が登場して解決しちゃうわけじゃん。お得意の、たまたまうっかり善意で傘を貸したのが二階堂様だったって展開は、余りにも安易です。ローサちゃんの「女帝」で、助けたおばあちゃんがヤクザ幹部の母親だったなんて話がありましたけど、其れよりも捻りがない。二階堂様が、たまたま偶然に佐野さんの母親と同じ老人ホームにいました、とかさ、どこまで9ちゃんは好運なのですか。

9ちゃんの前に苛めで退職した静香が「貴方と私はおなじなんかじゃない!」と云い放つ場面が本編で在りましたが、全く以て其の通りです。9ちゃんは運が良すぎる。新卒入社二年目で桐野の片腕に抜擢された選ばれしスーパーウーマンです。そりゃ、西島も羨むってばさ。株主総会で二階堂様の正体が思わせ振りに明かされる場面で、劇中の9ちゃんは吃驚仰天してましたけど、視聴者は初めっから分り切っていますよ。さくらんぼ幼稚園の学芸会の脚本かよ。視聴者を小馬鹿にしているとしか思えない、お粗末なドラマでした。いやはや何とも、本編以上につまんないじゃまいか。今時、こんな何の捻りも無いシナリオを書けるなんて、在る意味、すぎょいのかもしれません。

勧善懲悪の夢物語だからいいじゃん!ってわけに行かないのは、最初から此の作品は「社会派の問題作!」なんぞと謳い「大人社会のイジメ問題をリアルに鋭く描く」などとぬかしやがったからなのよさ。そんなもん、さっぱり描かれていないし、結局は大権力者が救ってくれましたって落ちじゃ話にならないざんしょ。兎に角、脚本が酷過ぎます。9ちゃんがへび娘をひっぱたいて、めでたしめでたし、って何なのよさ。スッキリしたのは、脚本家だけじゃん。片瀬クンが出なきゃ、今後二度と此の脚本家のドラマは観ません。

「おい、未亜たん。
 さっさと片瀬クンの出番だけ残して、消去しときな」



(小島藺子)



姐御が何をコーフンしているのか分りませんけど、ボキは那奈ちゃんの出番しか観ていないので、云われなくとも既に8分に編集済みです。


(姫川未亜)



「泣かないと決めた日」フジテレビ公式サイト


posted by 栗 at 22:57| ACTRESS | 更新情報をチェックする