明石家さんまは、1955年7月1日生まれの芸人です。1974年に笑福亭松之助に弟子入りし下積み時代を経て、1981年に「オレたちひょうきん族」で高田純次の代役で演じたブラックデビルで大ブレイクしました。其の後は俳優としても評価を得て、多くの冠番組を持つ司会者として現在も大活躍中です。
片瀬那奈ちゃんとは、彼が司会する多くのバラエティ番組で共演しています。バラエティ番組に於いても大物芸人に可愛がられている片瀬クンですが、さんま師匠だけは何故か鬼門とも云える程に冷たくあしらわれていました。片瀬クンをデビューさせたインセントの夏見社長は「恋のから騒ぎ」第2期メムバーで、さんま師匠にとって片瀬クンは「直系の孫弟子」と云えますので、大いなる愛の鞭であったと思われます。更に云えば「天敵・西川史子せんせい」も「恋のから騒ぎ」出身ですので、片瀬クンに対する攻撃は「愛ゆえに」と理解出来ます。
それなりにバラエティ番組でも活躍しだした片瀬クンが「恋のから騒ぎ」にゲスト出演した際に、さんま師匠は「お笑いの分らん女やなっ!」と一言で片瀬クンを叩き潰しました。「お笑い通」と自負する片瀬クンにとって、屈辱的な事だったでしょう。其れをバネとして修行を重ねた片瀬クンは、現在では「さんまファミリー」とも云えるポジションに座っています。気が付けば、さんま師匠の十八番であるサッカー番組へも呼ばれる程の寵愛を受ける様になりました。でも、あたくしとしては「さんま師匠まで片瀬クンの魔性に落ちちゃったら、誰が片瀬クンを諌めるのよさ」と、些か不満です。
さて、さんま師匠が演じた、ブラックデビル、アミダ婆、ナンデスカマン、しっとるけ、パーデンネン、など数々の敵役を打ち負かした「タケちゃんマン」を演じたのが、(つづく)
(小島藺子)