西田敏行は、1947年11月4日生まれの俳優です。1967年にドラマ「渥美清の泣いてたまるか(TBS)」でデビューし個性的な脇役として実績を重ね、1980年の主演ドラマ「池中玄太80キロ(日本テレビ)」からは主役としてもブレイクします。劇中歌「もしもピアノが弾けたなら」も大ヒットし歌手としても活躍し、不遇時代の大瀧詠一によるプロデュース作もある本格派です。更に、司会者としては「紅白歌合戦」と「レコード大賞」も担当しています。本業の俳優としては数々の主演男優賞を獲得し、2008年には紫綬褒章を受章しました。多方面からの人望も厚く、日本俳優連合理事長も務めている名優です。
片瀬那奈ちゃんとは「こちら葛飾区亀有公園前派出所(2009年、TBS)」第4話で、父娘役で共演しています。西田さんはヤクザの組長ながら、娘の為に更生しようと奮闘するパパの側面を持つ役柄です。自身の代表作をギャグにした何でもアリなエンターテイナー振りや、娘を想う情愛を演じる名演技で大いに盛り上げていました。2010年新春に放映された「新春大売り出し!さんまのまんま(関西テレビ)」でもバラエティ番組ですが、片瀬クンと再共演しています。
代表作は数知れず、改めて紹介するまでも無い俳優界の重鎮のひとりで、還暦を過ぎても未だ衰えぬ多岐に渡る活躍を続けています。映画「椿山課長の七日間」で「一心二体」役を演じた伊東美咲さんと同郷で仲が好かったり、西田さんの物真似をする上島竜兵さんを怒るどころか可愛がりドラマやCMで弟役として抜擢したりと、フットワークが軽いのも魅力でしょう。22作に及んだ主演映画「釣りバカ日誌」シリーズは、寅さん亡き後の松竹看板映画となりました。
さて、其の「釣りバカ」第8作目の「釣りバカ日誌7(1994年)」から2009年の22作目「釣りバカ日誌20 ファイナル」まで15年15作に渡ってハマちゃんの愛妻を演じたのが、(つづく)
(小島藺子)