フジテレビ 15:00〜15:57
「はじめての味方」
片瀬那奈 as 藤田千秋
初回を再検証したら、片瀬クン演じる千秋サマが登場する場面では、なな、なんと初登場するイタリアン・フェアの晴れ姿が丸っと抜けていて、いきなり意地悪おんな全開で始まってました。更に、見積書を9ちゃんが任された後で「千秋サンがこれまでやってきたのに」とメモを回す場面もカットされていますので、何故に千秋サマが誤発送をさせようと細工した理由が分らなくなって、本当に単なる悪役になっちゃってます。9ちゃんのミスにされた誤発送の件をみんなで残業してフォローする場面もごそっとカットされていて、栗田サンがDVを受けている事を見抜いてしまった千秋サマの鋭いツッコミも無しですよっ。
てか、改めて観てみますと片瀬クン演じる千秋サマって、初回から「ネタバレ女王」だったのだと分りました。先を急げば千秋サマは、9ちゃんに初めて心を開きかけ裏切られたと誤解しますが、最後には9ちゃんの誤解を解くキーマンとなる役どころです。其の辺をしっかりと伏線として入れていたのでしょうね。今後の展開は、ほとんど全て千秋サマがうっかり預言しているのでした。
第2話は本放送時に「7.5%」と破滅的な数字を叩き出し「此のドラマ、終ったナ」と思われた回です。其れが最終回には「14.9%」と倍増の狂い咲きへと向かい、緊急スペシャルが制作される事になるのですから、分らないもんですね。見どころは、エンディングで千秋サマが9ちゃんに万引き現場を偶然に目撃される場面で、次回は千秋サマがメインの回になります。
へび娘の暗躍は計算づくですが、其れで罠に嵌ってゆく9ちゃんが救済されるキッカケは須らく「偶然」なのです。キーマンとなる千秋サマが9ちゃんに万引きを見られるのも偶然ですし、最後に9ちゃんの数々の誤解を千秋サマが盗撮映像を見つけて解くのも偶然です。今回の万引き現場発覚へ至る経過は、「9ちゃんが千秋サマ達に苛められての残業中に、うっかりペンを落として壊してしまいました」→「其れで、新しいペンを買いに行ったら、たまたま居合わせた千秋サマが万引きしてましたとさ」とゆう見事な流れです。脚本家は「俺って天才!」と自画自賛したかもしれませんね。
でも、此れって、そもそも9ちゃんがペンを壊さなかったら始まんないわけですよね。そんな、たまたま偶然に「正義は勝つ!」って展開は、再放送で観ても「こんなのあるわけないじゃん!」(9ちゃん声で)と思わざるをえません。「泣かないと決めた日」なんだけど、9ちゃんは毎回泣きっ放しじゃん。いやぁ、ツッコミどころ満載ですね。そーゆードラマだったのかしらん。
尚、初回と最終話の拡大版が大幅にカットされるだけではなく、第2話から第7話の再放送も本放送とは違います。第2話では初見だけでの検証ですが、オープニングで9ちゃんのナレーションでの前回のあらすじがバッサリと斬り捨てられた(此れは今後も同じ様に切られる部分でしょう)他、佐野サンが隠していた酒を呑んで(そー云えば、初回で9ちゃんが偶然に隠していた酒を発見する場面も在りました。どんだけ9ちゃんは運が好いのよさ)不在の部署にへび娘が謝罪に来る間に(おそらく子供を迎えに行く為に)栗田サンが帰る場面、梅沢部長が9ちゃん冷凍庫事件を全員に叱責する場面、千秋サマが「奪えばいいんじゃない。彼氏も仕事も」と食堂で云った後に去ってゆくへび娘の後ろ姿、なども消えました。予告も含めて、4分位が切られています。
(小島藺子)
本放送:2010年2月2日
「泣かないと決めた日」フジテレビ公式サイト