出演作:『20世紀少年』(東宝、他)
公開日:第1章:2008年8月30日
第2章:2009年1月31日
最終章:2009年8月29日
映像作品:DVD、Blu-ray「20世紀少年」第1章〜最終章(バップ)
第1章:2009年1月30日発売
第2章:2009年8月28日発売
最終章、及びDVDセット:2010年2月24日発売
邦画史上最大のスケールで制作された映画「20世紀少年」三部作へ、原作マンガのファンで「太陽の塔の役でも好いから出たい!」と望んだ片瀬那奈ちゃんは「敷島ミカ」役で出演しました。
原作での「敷島ミカ」は最終兵器とも云うべき重要な役どころですので、配役が公表されてから僕は大いに期待し三部作全てにエキストラとして参加しました。「那奈ちゃんと同じ映画に出れるチャンスだ!」と同志諸君を大いに煽動し「デスノートを超える悪女路線の決定版だ!」と煽りまくったのです。ところが、一度も那奈ちゃんが演じる敷島ミカは現場に現れず、何となくイヤ〜な予感がして来ました。結果は御覧になられた片ならお分かりの通りで、第1章では原作通りにイメクラで働きケンヂと対面する姿が描かれ最終章への伏線と思わせますが、ストーリーは改変され第2章と最終章では台詞も無く「1シーンへの出演」に留まる端役になってしまいます。一体、風俗嬢を演じたのは何だったのかっ。あのナース姿が最後に繋がるんじゃなかったのですかっ。
脚本を原作者の長崎さんと浦沢さんが自ら担当しておりますし、総勢300名と云われる出演者でも描き切れない原作での多大な登場人物を間引きしなければ三部作でもまとめ切れなかったゆえの改変だとは理解出来るのですが、こっちとら「ハッキリ云って、片瀬那奈ちゃん目当てだっ」で映画館に足を運んだわけでして、「一体こりゃどーゆー冗談なのよさ?」と思うしかありません。「僕たちの好きだった革命」映画化延期(中止か?)の鬱憤も重なり「堤カントク、何をやらかしとるんじゃ」と憤懣遣る方無しで映画館を後にしたものです。
僕にとっては、映画製作の現場に何度も立ち会い、子供の頃から憧れた東宝スタジオへ足を踏み入れ、多くの俳優さんにも逢う事が出来た感慨深い作品です。確かに、僕は片瀬那奈ちゃんと同じ映画に出演し映像作品として遺りました。でも、只其れだけです。其れは本来なら「オマケ」でなければならなかったのです。僕が望んだのは「敷島ミカ」の極悪非道な活躍でした。大作ゆえに片瀬那奈の代表作とプロフィールに書かれるのを目にする度に「ホントに映画を観てんのかよ」と思ってしまいます。そー云えばドラマ代表作にも「ラストクリスマス」とか平然と載ってたりするのよさ。「美少女H2」や「三代目きれいなおねえさん」は許せても、「ラスクリ」とか「20世紀少年」が代表作じゃ納得がゆかないっ。雑誌のプロフィールを鵜呑みにして其れ等だけを観て那奈ちゃんを評価されたんじゃ、あんまりじゃまいかっ。ぜいはあ、、、。
初主演舞台「フラガール」などで多忙な中で端役乍らも出演した片瀬那奈ちゃんにとっては、本当に「太陽の塔の役でも好いから出たかった」映画だったのでしょう。僕にとっても「片瀬那奈ちゃんと同じ映画に出たい!」と思って実行した映画です。此の映画は、其れ以上でも其れ以下でもありません。
「20世紀少年」INDEX
(姫川未亜)