出演作:『信長の棺』(テレビ朝日系)
放映日:2006年11月5日(日曜日 21:00〜23:24)視聴率 17.8%
(撮影:2006年8月上旬?〜8月25日)
2006年秋に、片瀬那奈は爆裂します。後述する連続ドラマ「鉄板少女アカネ!!」が10月15日より放送開始され、映画「DEATH NOTE the Last name」が11月3日に公開されます。そして此のドラマが11月5日に放映されたのです。時系列的にこんがらがってしまう程の大進撃です。
只、2006年7月2日の名古屋で発せられた「結婚引退宣言」を聞いてしまったので、25才の適齢期を迎える此の年に片瀬那奈はラスト・スパートを懸けたとも思えました。今にして思えば、まんまと片瀬クンの手練手管に引っ掛かったとも云えますが、当時の異常とも思えたワーカフォリック振りは其れを信じるには充分過ぎたのです。ところが、一旦ギアが入った那奈ちゃんは其の後も益々「一体、いつ休んでんのよさ?」と思える程の「仕事の鬼」と化してゆきます。
さて、此の作品は片瀬那奈が初めて挑んだ時代劇で、京都で撮影されました。主役の「太田牛一」を演じるのは、天下の松本幸四郎さんです。那奈ちゃんが演じた「楓」は山の民の娘で、牛一の亡くなった愛妻に瓜二つだった為に見初められ、彼と共に信長の死の真相を追う内に心が通じ合い結ばれる重要な役どころでした。原作で描かれた官能小説の様な場面は幸いにもなく、信長から授かった大切な金平糖を牛一が手で楓の口に与える演出(逆にエロい場面でもあります)から、いきなり「私のおなかには太田様の子がおりますっ」となり結婚しちゃいます。もう、此の頃の劇中では片瀬クンは子供を孕みまくりですよっ。
日曜洋画劇場枠での開局記念拡大版スペシャルドラマで、初めての時代劇ですので、舞台裏を明かしたナビ番組を観ても相当な苦労が在ったと感じられる作品です。「なんとか生きて帰れます」と素になって語る那奈ちゃんに強い決意を感じました。「矢張り、那奈ちゃんは最後の輝きを遺そうとしているのだ」と思えました。
其れを証明する様に、此の番組は「鉄板少女アカネ!!」と見事にバッティングして放送されたのです。形振り構わず!と思える事態でした。再放送や映画の地上波放映は兎も角(いや、其れも大いに問題ですけど)同一出演者の本放送ドラマが同時間に重なるなんて考えられない愚挙です。2010年の現在でも再現されている「片瀬クン vs 那奈ちゃん」が初めて敢行されたのが「2006年11月5日」でした。此の時も現在の「リコ様 vs スペイン姫様」も、決して在ってはならない「恥ずべき行為」です。但し、其の責任を片瀬那奈に負わせるのは断じて間違っていますよ。責められるべきなのは、スケジュール管理を怠ったスタッフじゃん。
そーいえば、女子マネちゃんから受け継いだ「新マネ★僕クン」のマネ日記は、全く以てつまんないぞ。だから無視してるわけよ。今後も記録対象とはなりません。あたくしがシュガーちゃんや女子マネちゃんを弄ったのは、ナンダカンダ云っても彼等の姿勢に「カタセ☆LOVE」を感じたからなの。特に女子マネちゃんが健気で真摯で面白かったのよさ。どーでもいいなら、わざわざ文句なんか云わないっつーの、なっ。(加藤絵里声で)
(小島藺子/姫川未亜)