
片瀬那奈 as 杉尾園子サマ
てか、那奈ちゃんも舞台挨拶に出てるじゃん!
仲間由紀恵、「TRICK」10周年に感無量も、声援を“かんだ”ファンにツッコミ! (ハリウッドチャンネル 5/8)
さて、先行試写会にハズレて、初日の舞台挨拶も事前には片瀬クンと戸田さん以外の那奈名しか明かされないトリックにまんまと引っ掛かり逃してしまいましたが、ちゃんと映画館に足を運んでまるっとすっかり観ましたよ。
内容に関しては、上映中でネタバレになってしまいますので、いずれ「怪優・片瀬那奈・進化論」で詳しく語ります。たぶん「act 54」あたりに登場する事になるでしょう。
片瀬クンが演じた「杉尾園子」は、以前から予告などを拝見して言及した通りの「出落ち女王」です。扮装から佇まいや所作や台詞回し等の全てが「へんちくりん」で、出て来ただけで笑ってしまいました。但し、片瀬クンの場合は此の手の役柄は十八番で、どんなにやり過ぎに見えても本人が嬉々として演じているのが伝わってきます。逆に最近ではシリアスな役どころの方が意外性がある程です。
「わ〜けわけ」の絶妙な言い回しや、こまわりくんの「死刑!」を彷彿とさせる奇怪なポージングなど、やりたい放題でしたけど、何と云いましても只立って居るだけの姿が変でした。丸っきり妖怪みたいな役柄です。ホント、片瀬クンは何でもやるナァ。本編では「20世紀少年」三部作から四本連続して堤作品への登板となり、あたくしも気付けば此の三年間は映画館で堤カントクの映画ばっか観て来たわけですが、敷島ミカでスカされ捲った鬱憤は晴れました。片瀬クンが大好きな「例の場面」を三回も繰り返し魅せて下さったのですから、満足しましょう。紫頭巾を止めているブローチが「ともだちマークのパチモン」みたいだったのも好かったですよ。
普通だったら此処までやってくれたら満点なのですけど、何せ片瀬クンは現在「高瀬リコ様」でもっともっとおかしな事になってますので、「片瀬クンなら此のラベルは当然でしょ」と思えてしまいます。本人がどんどん自分でハードルを上げまくっているわけですから、ファンといたしましては見守ってゆく他に手だてはありません。
(小島藺子/姫川未亜)