Track List
01. スペシャル・インタビュー&オフショット(片瀬那奈・Dancer)
02. OPENING 〜スペシャル・メドレー
「Change this World 〜 GALAXY 〜 A・I・O 〜MY LIFE〜
Communication〜Babe」@velfarre
03. Deep Forest -Special Promotion Video-
04. ミ・アモーレ @velfarre
05. 淋しい熱帯魚 @velfarre
06. Babe -Huge remix- @velfarre
07. The Wings @velfarre
08. EVERY *** @velfarre
09. Necessary @velfarre
10. スペシャル・インタビュー PART2(片瀬那奈)
品番:AVBD-91268
発売日:2005年3月2日(オリコン最高138位)
さて、二枚目です。こちらは「実演集」の構成で、片瀬及び「テバサキ 5」のダンサーちゃん達のウラ話も含めて、完全なる初公開映像集になって居ります。
インタビュー部分と「Deep Forest」のPV以外は、現チーフ・マネジャーを務めるシュガーちゃんがハンディカムで記録用に撮影していた素材までもを公開したものです。海賊盤なら「PRO-SHOT」とは明記出来ず「AUDIENCE-SHOT」と書いて在る類いの映像も含まれています。ちなみに現在のブート業界で「オーディエンス」なんて書いて在ったら、まずもって売り物にならないでしょう。更に云えば、此の実演集は実際に体験した「片瀬那奈の実演」を余すところなく伝えてはいません。構成的には当時の実演に沿った流れになってはいますが、あくまでも「記録」したに留まっています。本来なら此の様な映像が発売される事など考えられないのです。
粗悪な素材までもを駆使し片瀬那奈の実演を完全収録するのならば、せめて其の衣装のすべてを公開すべきでしょう。此処で観られるのは「銀のレザー」と「黄色のミニ」と「桃色の歌のおねえさん」の三種のみです。「赤いレザー」も「カラフルなBabeミニ」も「Shineのドレス」も「 Necessary スタイリング」も「メーテル風な黒いコート」も「C-Girl の奇跡」も、全てが無かった事になったのです。此れは、納得がいかないっ。
然し乍ら、此の二枚目こそが「よくぞ発表して下さったっ!」と感謝するしか無い「お宝映像集」です。此れは言わば「片瀬那奈の公式海賊盤」なのです。実際に体感した時の感動を超える「実演映像」なんて存在しません。其の深く熱い想いは、あの日あの時あの場所に共に居た片瀬那奈ちゃんと僕たちの心の中にしか無いのです。だからこそ、僕らは何度も那奈ちゃんに逢いに行ったんじゃないか。
此の作品は、そんな時代を現場で体験した「歌手・片瀬那奈」を心底愛した者たちに対しての那奈ちゃんからの贈り物です。映像作品の完全版と謳うなら、壱枚目だけで充分なのです。此の二枚目は「那奈ちゃんしかいないっ!」と熱狂したファンだけが観れば好い「壮大なるオマケ」なのだよ。
2010年の現在では、かつて片瀬那奈が歌手活動をしていた事も認識されていないかもしれません。ましてや、観衆の前で歌い踊っていたなんて俄に信じられない「伝説」でしょう。当時を知らない新たなるファンが、うっかり此の実演映像を観てしまっても、絶望的に眞の感動を得られる事はないでしょう。
実演映像部分は、今は亡き「聖地:六本木velfarre」での素材から編集されています。超難度級な都市伝説化してしまった「DJ : NANA」の姿までもが確かに映し出されています。確かに、こんな夢を僕たちはみていた。そして、其れは夢じゃなかった。現実に歌手・片瀬那奈は存在していたのです。
「本物の那奈ちゃんのライヴは、こんなもんじゃないっ」
と強く思い乍らも、歌い踊る那奈ちゃんに見蕩れてしまいます。本当に、那奈ちゃんのライヴは素晴らしかった。あたくしは人並み以上に多くのアーティストの実演を体験して来たと思いますが、此れ程に実演映像に不満を抱いた事は在りません。映像でも伝えられないのなら、僕がどんなにコトノハを重ねても当時の感動を伝えるなんて絶望的に無理なのかもしれません。でも、そうは思わない。歌い踊る那奈ちゃんを観て、僕は記録を始めたんです。映像では伝わらないのなら、コトノハで伝えれば好いだけなのだ。
なんだかんだ文句を云っても、此の「RELOADED〜Perfect Visuals〜」が歌手時代を総括した決定版映像集で在るとの評価は変わりません。確かに、特に二枚目は観る度に何とも云い難いもどかしい気持ちにさせられます。そして、其れは決して、映像が記録用のハンディカムで撮られたからでは無いのです。逆に、もっとしっかりとした映像だったなら、もっともっと不満を抱いたでしょう。
でさ、此れって「777 vol.2」からの映像が多いのよさ。ど真ん中にデカくて帽子被った迷惑な輩が突っ立っているのもアレだけど、隅の方で静かに那奈ちゃんを見守る観客に居るので、すぐ解るんだよね。ま、あたくしも密かに映ってますけど、其の「達観したかの様な那奈ヲタ仙人」が目立ち杉なんだよっ。目印は当然乍ら「アンテツ」です。特にすぎょいのが「EVERY ***」で♪いつもそばにいるから、わたしだけみつめて♪って那奈ちゃんが歌い見つめた最前列端っこがパンされたトコね。那奈ちゃんから観て左側端っこで、観客側だと右側端っこに居た奴を、那奈ちゃんはガン見してんだよ。「いつもそばにいるから、わたしだけみつめて」って、那奈ちゃんに云われているわけですよっ。誰だ?そんな羨ましい輩はっ。
「おいおい、アンテツじゃん、、、」
(小島藺子/姫川未亜)