三日連続で「下町レコ」に出向いてしまいました。いえ、もう昨日の「KISS」でお腹いっぱいだったのだけど、レコードを買い出すと♪どうにもとまらない♪になるわけで、かと云って「神保町とかまで出掛ける気も無いナァ」って日常ですので、近くにレコード店が在るってのは便利ですよっ。
あたくしは片瀬クンのイベントでも無い限りは、基本的に地元を自転車で回るって生活をしてます。隅田川の向こうに行くのは「大冒険」なのです。一ヶ月位電車に乗らないなんてのが「当たり前田のゴンタ顔(対ニールセン戦)」ってなわけでして、本日もぶらりと隣の仙堀公園に桜を見に出たのです。ジャージ姿で行ったわけですけど、土曜日だし桜が満開で大賑わいだったわけだよ。凄い人ごみで、まあ、其の構成員のひとりになってしまったあたくしは「失敗したかしら?」と思ったのでした。
其の時「おいおい、呑気に花見をしてるくらいなら、レコでも買えよ。ほら、其処で茶髪のおねえちゃんが売ってるビールは五百円もするんだぞ。百円レコなら五麻衣じゃん!さあ、すぐに部屋に戻って着替えて、下町レコへ GO ! GO ! GO ! GOES ON !! なのよさっ」と悪魔の囁きが在りまして、あたくしは踵を返して自宅へ戻り、ジーンズに履き替えてまっしぐらに「下町レコ」へゆきましたとさ。
果たして、別に欲しいレコが在るわけでも無いのです。でもね、何も無ければ「THE BEATLES」の安レコでも買えばええわけ。ビーレコなら何枚在っても好いのですからね。其れで「ま、今日は『ABBEY ROAD』のユニオンジャック帯盤でも買うか」と思ったのですけど、一緒に「麻丘めぐみ スーパー・デラックス」も買ってしまいました。
めぐみちゃんのデビュウ曲「芽ばえ」を、あたくしはずっとカヴァーさせてもらって居るのです。筒美サンの曲も好きなのですが、何と云いましても千家サンの詩が好きなのです。一体、コノコは何をしてきたのかしら?と穏やかでは無い妄想を膨らませる「エロ杉」な歌詞だと思います。以前も下町レコでシングル盤を購入したのだけど、「麻丘めぐみ スーパー・デラックス」のジャケットが好くって(何だか片瀬クンに似てるってゆーか、ハッキリ云うとお母様に似てるのです)、つまり「ジャケ買い」したのです。等と講釈をたれて居りますが「麻丘めぐみ スーパー・デラックス」の値段はたったの「360円」でした、、、
部屋に帰って「麻丘めぐみ スーパー・デラックス」のA面(全曲、筒美京平作品!)を聴いたら、有名な「わたしの彼は左きき」あたりで「おいおい、何だよ、此のベース主導のアレンジはっ!」と耳を峙ててしまったのでした。リード・ベースじゃん。あたくしは今でこそ「ウクレレ奏者」ですが、元々はベーシストなのです。こんな風にベースで引っぱられる演奏を聴けば萌えますよっ。そんでもってだ、めぐみちゃんの歌唱が「完璧ではない」ってのが凄いんです。絶対にわざと此のテイクを残したって思えるのですよ。つまり、声が上ずったり掠れたりフラットする部分が在るのですけど、其処が「可愛い」し、ハッキリ云えば「エロイ!」のよさ。♪わたしの、あたしの、かれは♪って二度目を「わたし」から「あたし」に意図的に変えてる辺りも素晴らしいですよっ。やっぱ、歌謡曲って面白いです。
偶然にも「ABBEY ROAD」もポール・マッカートニー様のリード・ベースが堪能出来る名盤です。ゆえに、ごく自然に「麻丘めぐみちゃん」から「ビートルズ」へと聴き繋げられました。確かに、ジョン・レノンが歌う通り「世界は丸い」のです。
(小島藺子)