2004年7月31日@原宿GIGZOO
片瀬ゲスト部分のセット
01. GET HAPPY(with 星村麻衣)
此の前日(2004年7月30日)に六本木 velfarreで開催された「ViVi night」でのライヴが、結果的に「片瀬那奈がメインでの最後の実演」となりました。当時はそんな事情は知らなかったものの、以前に比べてライヴ開催が不定期になっていたので、何かに呼ばれる様に僕らは原宿へと集ったのです。特に、前日も参加した同志から「メインはモデルのショーでほとんどの女性観客もモデルがお目当てで、まるで那奈ちゃんは前座みたいだった」との感想も聞いていましたので、危機感がありました。
果たして、片瀬那奈は星村麻衣のマンスリー・ライヴ「PIANO GANG STA☆ Vol.6」のアンコールに突如シークレット・ゲストとして登場しました。此れは本当に「完全なるシークレット企画」でした。僕ら那奈ちゃんファンが多数参加したのは「私は7月31日にあるシークレットな企画のため、家で猛特訓中です。」と云う片瀬那奈本人が公式サイトのDiaryに残した壱行だけを頼りで、ダメもとで「兎に角、原宿へ行こう」と集ったのです。終演後に、那奈ちゃんも流石に「何でみんな分ったの?」と驚いていました。
私服風のラフなスタイルで登場した片瀬クンは、星村クンと息の合ったトークを展開しつつ、星村クンの代表曲のひとつである「GET HAPPY」をデュエットしました。演奏は当然乍ら星村クンのバンドでしたので、公式には初めて片瀬那奈が生演奏で歌った事になります。完全な生歌でした。其れまでの実演では所謂ひとつの「被せ」でコーラスが流れていたので、片瀬がファンの前で完全な生歌だけで歌ったのも初めてです。ゆえに、たった壱曲のみのゲスト出演でしたが、満足度はかなり大きかったのです。
そして、此の日を最後に「歌手・片瀬那奈」は沈黙しました。翌8月には月9での女優復帰が発表され、新たなCM出演も噂されます。CDの発売告知もライヴ予定も全く無くなりました。「此の侭、フェイドアウトしてしまうのか?」と不安な日々が続きます。しかし、片瀬那奈は再び歌うのでした。其れは、2004年のクリスマスの奇跡でした。
(小島藺子/姫川未亜)