作詞:秋元 康
作曲:後藤次利
編曲:Shoichiro Hirata
オリジナル:工藤静香(1987年、オリコン1位)
品番:なし
発表日:2004年3月?
結局、片瀬那奈のカヴァー第二弾で6枚目のシングルは「禁断のテレパシー」になります。其れは結果的に、第一期歌手時代の最後のシングル盤となりました。
オリジナルは工藤静香のソロ・デビュー曲で、当時彼女が在籍していた「おニャン子クラブ」関連の解散前の最後のシングル曲です。なな、なんと其の数71枚!「おニャン子クラブ」は、活動期間僅か二年でシングル71枚も出したのです。更に、其の内の43枚がオリコン1位だったのですよ。1985年夏から1987年夏までは、毎週の様に「おニャン子」の新曲が出て、二週に壱度位のペースで首位になって居たって事です。何と云う世界だったんだっ!
そんな目紛しい状況に、当時3才〜5才だった片瀬那奈は無関心だった様子です。カヴァー路線の選曲は片瀬の意向とスタッフが用意した楽曲の折衷案と思われますが、片瀬は此の楽曲のオリジナルを知らなかったのです。おそらく、片瀬の音楽的なキーワードだった「テレパシー」が使われているからスタッフが提案した楽曲だったのでしょう。言わば「歌わされた」片瀬によるカヴァーは凡庸な出来映えです。
此のプロモ・カセット版は、カセットもジャケット、ケースもオレンジで統一されたデザインで、CCCDと同じ写真がモノクロで印刷されています。内容は両面共に「禁断のテレパシー」が収録されていますが、プロモCCCDと同一の音源だと思われます。此の時点でも「片瀬那奈 NEW ALBUM『タイトル未定』」と表記されています。
ちなみに「禁断のテレパシー」のタイム違いは、プロモ盤が「4'13''」で、公式シングルで「4'14''」と「1秒も長く」なり、『Extended』と『Reloaded』では「4'12''」と逆に「2秒も短く」なります。シングルにカップリングされたインストは、冒頭のコーラスが無いので「4'10''」と「4秒も短く」なりました。
(小島藺子)