作詞:康 珍化
作曲:松岡直也
編曲:Shoichiro Hirata
オリジナル:中森明菜(1985年、オリコン1位、レコード大賞受賞)
品番:なし
発表日:2004年1月〜2月?
2004年の歌手・片瀬那奈は「カヴァー路線」でレコーディング活動を行う事になりました。オリジナルでの新作を待って居たファンには残念な方向転換だったものの、過去の名曲を「片瀬色」に染めた作品群は今こそ再評価されるべきでしょう。
始まりは「ミ・アモーレ」です。既に「777」で披露されていたカヴァー路線第壱弾シングルは2004年3月10日に公式発売されますが、実演以外でも音源は流出して居ました。此処で取り上げる「プロモ・カセット」は「※このカセットは、TD済MA前音源になります。」と明記されて居る貴重音源です。つまり「完パケはしたけど、マルチ・オーディオ処理はしてません」って事なのだよ。
カセット自体が赤く、ジャケットはピンクでCCCDとは別の写真がモノクロで印刷された「如何にも海賊盤っぽい」作りで、両面共に同一の「TD済MA前音源」が収録されて居ます。興味深いのはジャケットに「2004'4'21 発売決定!片瀬那奈 NEW ALBUM『タイトル未定』AVCD-17426/B、AVCD-17427」と明記されて居る事です。「Extended」として世に出る作品は「タイトル未定」だったのです。此れは、前作「TELEPATHY」とは根本的に違って居ます。「777」を体感し此の経緯を知れば「カヴァー路線は片瀬の意志では無かった」と断じるしか無いでしょう。
(小島藺子)