「一人民族大移動!人間山脈、片瀬那奈選手の入場ですっ!!」と絶叫されても不思議では無い程に、
片瀬那奈は「デカイ!」です。
初めて彼女を紙誌面やTVで見た時(1998年)には、そんな印象は在りませんでした。片瀬はおんなじ位の身長でスタイル抜群の水着キャンギャルの一員として居たから「片瀬だけズバ抜けて脚が長いナァ」って思った程度でした。翌1999年に女優になってからも、画面上では相手役の男優さんよりも背が低く見えてましたので「片瀬はデカイ!」とは感じなかったんです。
僕が最初に「片瀬って、もしかして、デカイんじゃまいか?」と思ったのは「B.L.T.」誌上で実現した「内山理名ちゃん」との対談での立ち姿2ショットを見た時でした。お誕生日が同じで当時18才だった二人の「運命的な邂逅」に大いに感動したのですが、身長が公称157センチの理名ちゃんと対峙した公称172センチの那奈ちゃんの図は「大人と子供」でした。データ上では「15センチの差」なのに、写真で見る限りでは明らかに「頭ひとつ違う」のです。
もう衆知の事実でしょうけど、僕はデビュウ当時からの「内山理名ちゃんファン」です。其の対談が行われた当時(2000年1月)は、正直に云えば「一位:内山理名、二位:片瀬那奈」ってランキングの「DD(誰でも大好き)」でした。もっと云ってしまえば、片瀬那奈に興味を持ったのはデビュウ時のハプニングを「東スポ」で見て知り、プロフィールを見たら「1981年11月7日生まれ」と書いて在ったからだったのです。お誕生日マニアでも在る僕は「アレ?理名ちゃんとおんなじじゃん」と思い、注目度が大いに増したわけですよ。
だから、理名ちゃんは157センチだと思って居たのです。いや、実際にもそうなんでしょうけど、基準は「内山理名:R-157」だったわけですよ。2ショットを見た印象では、普通に「那奈ちゃんの肩の辺りが、理名ちゃんの天辺」としか思えなかったんです。「頭ひとつって、30センチ位?じゃあ、片瀬那奈ちゃんって190センチ近いの?」と思わざるをえませんでした。其れからはTVを観ても「アレレ?片瀬だけデカクない?」と他の女性陣と比較する様になって、気になり出しちゃったのです。「FLY」でも「2001年のおとこ運」でも「できちゃった結婚」でも、他の女優サンと比較すれば明らかに片瀬那奈は「デカイ!」と観えました。特に「Ban」のCMや「できちゃった結婚」では三人娘での場面が多く、片瀬だけがフレームからはみ出しそうになったり、明らかに片瀬だけ腰の位置が高過ぎたりするのを観てしまったわけです。当時は「一匹狼:那奈ヲタ」だった僕は交流する同志も無く「おいおい、片瀬ってもしかしたら物凄くデカイ!んじゃまいか?」との疑念が膨らみました。
そして、決定的だったのは「プリティガール」制作発表(2002年1月8日)を報じた記事でした。稲森いずみサン(公称169センチ)、米倉涼子サン(公称168センチ)と決して小さくは無い二人と並んでも、片瀬那奈(公称172センチ)の方が長身に見えました。いや、其れは実寸でも片瀬が僅かに上回って居るのですから当然なのですが、問題は敢えて名は伏せるが某・日刊スポーツ紙が掲載した「同じ背景での個別ショット」なのです。他の二人は壁だけを背景にして居るのに、片瀬だけが「天井も映り込ませる下から煽ったショット」で、如何にも「片瀬だけ天井に届きそうな位に巨人だった!」と思わせるレイアウトで、駄目押しに「デカイ片瀬」とキャプションが入って居たのでした。(「デパガ米倉、バイト稲森、デカイ片瀬」って三段落ちのアエライズム炸裂!なコピーなんだけどさ、、、酷いよ、朝日。。。)
あたくしは「おいおい、片瀬って馬場サン並みにデカイの?」と畏れおののき「プリティガール」を観ても「コブよりデカイじゃん!やっぱ、片瀬ってアンドレ並みにデカイんじゃまいか?」と推測せざるえなくなったのでした。其れで、後に実際に対面した時に「アレレ?全然、普通じゃん」と逆に驚いてしまったのです。確かに、身長167センチの僕よりも片瀬那奈は背が高かったけど、其れは「僅か5センチの差」だと見上げた角度で分りました。何せ、僕は多くのプロレスラーと対面して来ましたからね。那奈ちゃんは、金本よりも少しだけ小さくってライガーよりはかなり大きいってラベルの身長だと断言します。新日のジュニア・クラスって事ですよ。ちなみに公称170センチのライガーは僕よりも背が低いです。もっと云うなら、藤原竜也クンは僕とおんなじ位の身長でした。松山ケンイチくんは「L/竜崎」とは違って「公称180センチ」に近いノッポくんでした。那奈ちゃんがヒールを履いても、マツケンの方が上だったもんね。
那奈ちゃんは、確かに背が低くは無いです。でも、そんなにノッポでも在りません。まわりとの比較で大きく見えて居るだけなんだけど、其れは「個性」でも在るのです。モデルの世界だったなら、那奈ちゃんは普通だったでしょう。事実、先日の名古屋で「国際的スーパーモデル:富永愛」サンと並んだ那奈ちゃんは「愛サンよりも背が低い印象の宝塚の娘役」に見えました。だから、TVのバラエティ番組に出る時に那奈ちゃんが巨人に見えるのは「大きな武器」なんです。
プロレスを観る時、僕らは「ジャイアント馬場サン理論」で在る「デカイ奴が強い!」を無条件に納得させられます。特に、格闘技を10代からやって来た僕は「やっぱ、デカイ奴には敵わん!」って悔しい思いを幾度となく経験しました。だから、アノ時に内山理名ちゃんが「背が高いとカッコいいよぉ〜」と見上げた那奈ちゃんを益々好きになってしまったのかもしれません。でもね、此処が存在する最初のキッカケは「理名ちゃんが憧れちゃったコなんだから、那奈ちゃんも益々追いかけなきゃ!」って事だったんです。内山理名ちゃんが存在しなければ、此処は無い。だから、単純な構図で「理名=未亜/イコ=那奈」って展開になっていったのでしょう。
「デカイ!」片瀬那奈だから、好きになったんだよ。でも、そんなに身長は高くなかった。なのに、片瀬那奈は「デカイ!」んです。もっともっと巨大化してゆくのです。
じゃ、「エレナ」の第二部を始めようか。
(小島藺子/姫川未亜)