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2009年08月22日

「いかすぜ!山ちゃん」

山崎一夫流自分でできる整体術


久しぶりに、録画した「ワールドプロレスリング(8/16放映)」での現在進行形の試合を消去せずに編集し、遺す事にしました。其れは愛知での「2009年 G1 公式戦:TAJIRI vs 太陽の天才児」戦です。現在の「IWGP王者」が(他に誰もいないからなのか)何故か「太陽の天才児」で在るが為、彼の試合がメインで放映される事が多く、「学生プロレス時代から彼を全く評価していない(特に、女性に対しての不遜な行動に大いなる不快感が在る)」あたくしは壱回観て「ツマンネ!」と「恰も彼がやり捨てた女の如く」消去してしまうのでした。女癖の悪さでは「太陽の天才児」と双璧な「野人・中西 学(「ランニング中にムラムラして近くにいたねえちゃんを!ってな噂」まで在る、性欲ならば「ピクル」並の「本物の野人」ですが、おんなじ『女好き』でも、あたくしはナカニシは嫌いではないのですよ。ま、ホントにソッチは「ピクル」だからさぁ、、、)」が己のパワーのみで何にも考えずに初戴冠した試合はとっても感動し、よっぽど遺そうかとも思ったのだけど、即座に「リターン・マッチ」が決まってシラケてしまいました。

「野人、三日天下かよ、、、」と幼稚園児でも予想可能な結末で、再び「太陽の天才児」がベルトを巻いてしまったのです。そして予定調和な「ノア・杉浦(好きなレスラーです)」との防衛戦に、アノ田尻いや TAJIRI がやって来ました。わざわざ北海道まで次の刺客が馳せ参じてリングサイドにいる時点で、「贔屓:杉浦の敗北は確定」です。もう、ドッ白けですよっ。かつて「WWE」から帰国する際には「ハッスル」「ノア」「新日」等を天秤に掛けて、結局「ハッスル」へ行ってしまった「TAJIRI」が、ようやく「新日」へ上がるって事になったから「ノコノコとやって来た」わけです。かなりの好条件で、菅林社長自ら「へこへこと頭を下げて来てもらった」と推測されます。TAJIRI も好きなレスラーのひとりで在るあたくしは、毒霧で「太陽の天才児(以後、長いので『タナ』と略します)」の下らないパフォーマンス(「御当地の皆さん、愛してま〜すっ!」ってアレ。あんな事やるのが「ストロング・スタイル」なんですかぁ?)をぶち壊した札幌での乱入には胸のすく思いだったのですが、其れでも遺そうとは思いませんでした。だって、只の乱入じゃん。乱入が「最高の見せ場」だったのですよ。杉浦の立場って、何だ?もう、新日は三沢の恩を忘れたのですか?てか当然の展開で TAJIRI の参加も発表された「G1」会見での「菅林・新日社長への毒霧がメインだった様に見えた」ぞ、何だかナァ。猪木が完全撤退しても尚「新日イズム」は健在でした。

今回の試合を何度も観る為に遺そうと思ったのは、勿論「TAJIRI」があらゆる面で完璧に「タナ」に勝ったからでも在ります。タナ、弱過ぎ。かつて「野獣:藤田」に問題外にされた頃よりも、下手すりゃ弱くなってんじゃまいか?でも、此の試合を永遠に遺したくなった理由は「山ちゃん乱入」に尽きます。入場し、花束を受け取った TAJIRI は、タナなんぞには見向きもせず、自己顕示欲旺盛過ぎる実況アナ(「TAJIRI は私を狙っていますっ!言論の自由を掛けて、覚悟を決めた私はっ、、、」なんぞと絶叫!「おまえは、莫迦か?」)をも完全に無視し、隣にいた「もの静かな解説者:山崎一夫」へ向けてドンズバで其れを投げつけたのです。実況アナは其れでも「おそらく私を狙ったと思うのですが、、、」なんぞと叫びますが、TAJIRI は確信犯的に山ちゃん目掛けて投げたのです。「U」の良心へ、堂々の「宣戦布告」です。「猪木からフォールを取った数少ない直系の弟子のひとり」で「初代タイガー:佐山の壱番弟子」でも在る「栄光の正統派新日イズムの権化:山ちゃん」の行動は早かった。実況アナを突き飛ばし、マッハの速度でリングへ駆け上がります。現役引退以来、観客の目前では初めて臨戦態勢でリングに足を踏み入れ、在ろう事か TAJIRI に対峙し牽制のキックまで披露したのでした。「山ちゃん、カッコイーっ!!」と思わずテレビ桟敷で興奮してしまいましたよっ。痛々しくも足を引きずり乍らも、山ちゃんの目は本気でした。

其の場は気を鎮め実況席へ戻り「もう今はね、タナハシに任せますよ」と静かに云い切った山ちゃんの目前で、無惨にも TAJIRI に敗れ去ったタナ。「女の敵めっ、ざまーみろっ!」と、心底、胸がスッとしましたよっ。最高ですよっ。TAJIRI は更にタナをおちょくり「ナゴヤのミナサン、愛してま〜すっ!げへへへ」とやらかし、激高しリングサイドに駆け上がった「新日・菅林社長」にまで再び「お約束の毒霧(菅林社長は素人だから、毒霧を受ける時に待ち構えて目をつぶっちゃうのよさ、、、アレはもう一寸リハーサルをやんないと失笑されちゃいますです。「ハッスル」でも観戦して、しっかりと学びましょうね☆)」を放ち、意気揚々と引き上げました。「TAJIRI ちゃん、サイコーっ!!」

正直に云って、何回見返しても冒頭の山ちゃん乱入がクライマックスで、其の後の試合は「オマケ」です。「丸っきりやる気の無いタナ」に、解説の柴田サンや金澤サンも「タナハシは波状攻撃をしないと、、、」とか「ええ、攻めが単発で続きませんね、此の辺で不用意に行かない方がいいですよっ(そのうちに毒霧が来ますよっ)」と敗北を前提にした苦言を呈する程です。真面目な山ちゃんは、かつての「小島 vs 天山」同様に、完全に呆れ返ってしまいました。山ちゃんは、「タナの負け」は当然乍ら知っていて、盛り上げる為に「前振りでの乱入」までやったのです。其れなのに「タナ」は「負け役」だから、完全に投げているんですよ。此れじゃお話にならないんです。大体、今時、あんなに下手くそな「ジュース」は無いだろ?試合序盤で TAJIRI に鉄柱に打ち付けられたタナが流血するわけですけど、思いっきり自分で額を切ってるトコがTV画面でもバッチリ映ってんじゃん。あんな無様な「ジュース」を地上波で流してええのか?出来ないなら、セコンドかレフェリーにやってもらえよ。こうした「負け試合」での「ジョブ」こそ、僕らは見ている。タナが物語的に此処で負ける事なんか分っているんだから、問題は「如何に負けるか?」なのよさ。

ハッキリ云えば、あたくしがプロレスラーを最も評価するのは、其の「負け方」なんですよ。どっちかが負けなきゃ下手すりゃいつまでも終んないんだし、基本的に其れは決まっているわけじゃん。だからって、かつての「全女」みたいにガチでピンフォール合戦なんかやらかされても困っちゃうのよさ。ガチってさ、退屈なんだもん。僕らは「アマレス」が観たいんじゃないのよさ。「プロレス」が好きで観に来てるのよさ。説得力充分の必殺技を敢えて受けて負けるレスラーの「負けの美学」を求めているのだよ。猪木の負け方なんて、いつもいつだって予想を超えてて、やっぱり凄かったぞ。猪木の凄さは「負け役」もいざとなったらやれた事なのよさ。しかも、負けても光るのは猪木だったのですよ。其れは「社長」だったから出来たんじゃないの。そんな猪木だから「社長」だったんですよ。藤原組長だって前座時代は負け続けたけど「フジワラは強いナァ」って思ったもんですよ。世代抗争時代に何故か「顔が老けているから」って理由で猪木側の「ナウ・リーダー」に入って本来なら同世代の当時「ニュウ・リーダー」の長州とシングルで闘い、リキ・ラリアットを真っ向から受けて場外に吹っ飛んで負けた時の組長は最高でした。本人も大満足してて「いやぁ、何やっても、地味な関節技とかの返しでも、お客さんが湧いて受けるんだから最高だよ。此の俺がメインで天下の長州力とやって、お客さんが喜んでくれて、レスラー冥利に尽きるね。社長(猪木)に感謝します。」と云いました。

そんな藤原が負けて土下座し、猪木も正座し、お互いに泣き崩れ抱き合った「最後のシングル戦」は、未だに涙無くしては観れません。藤原は、最後に猪木を泣かせて勝ったのです。どんなに頑張っても生涯、藤原は試合では猪木には勝てません。でも、師・猪木を泣かせたのです。猪木を泣かせ抱き合えるのは、藤原しかいなかった。観衆の面前で其れをやれるのは、藤原しかいなかったのです。そして、其れを藤原はやり遂げました。其れを見届け、更には佐山ことタイガーキングとの「切な過ぎる遅過ぎたシングル戦」をも生で観てしまって、ようやく現役の猪木と決別出来ました。ルスカ、ウイリー、ベイダー等とも再戦してくれて、更にはゴルドーとまでやらかしてくれたのです。あたくしは「ゴルドーの正拳」や「ベイダーの巨体による月面宙返り体落とし」を真っ正面から敢えて受けた「当時、五十路のアントニオ猪木」を観て、もう充分過ぎました。「もう分ったよっ!猪木」と叫びたかった。だから、最後の引退興行には行かなかったんです。「この上、小川もしくはドン・フライと闘って、何になるんだ?」って事です。確かに、猪木なら魅せてしまう。実際、TV観戦した引退興行は、最後の挨拶を完璧に暗記しちゃっている程に感動しました。ま、其の後も御存知の通り「猪木」は大活躍中ですけどね、、、おやおや、ついつい「猪木信者」だった本性が出てしまいますたね、げへへへへ(TAJIRI声で)

山ちゃんも「Uインター時代」は高田を守立てる「ナンバー2」って立場から、オブライトや北尾、そして当時は無名だった高山にまで負けて魅せた。だから「猪木、高田 vs 藤原、山崎」と云う奇想天外なタッグ・マッチを観る為に1996年の終わりに、わざわざ大阪へ行ったんだ。其の時、タッグで三本勝負とは云え、山崎一夫はハイキック一発でアントニオ猪木からフォールを奪ったのです。僕らは歓喜し「山ちゃーんっ!!」と絶叫した。「U系」で猪木からフォールを奪ったのは、佐山でも前田でも藤原でも木戸でも無く、ましてや「泣き虫:高田」で在るわけもなく(ヒクソンに高田が惨敗した時に、猪木は「プロレス界で一番弱い奴が出てしまった」と吐き捨てました)、其れは「山崎一夫だけ」です。此れは「歴史的な事実」なのだよ。別に、三本勝負を盛り上げる為に猪木組が一回は負けなければならないのなら、高田がやられれば済んだ。藤原のサブミッションでギブすりゃええだけの噺です。いや、山ちゃんが蹴り倒したかったのは高田の方だったはずです。なのに、猪木は敢えて「山ちゃんのキックで負けた」のです。アノ猪木が、其の道を選択したのです。己の冠イベント「突然卍固め」で、「山崎一夫のキックでなら、俺は負けるよ。こんな美味しい役を高田には渡さんぞ。お客さんも其れを最高に喜んでくれるはずだ」と考え「山崎一夫を認めた」のですよ。此れは、物凄い事なのです。そんな創始者・猪木の惨敗を観て来た「昭和プロレス者」には「現在の新日なら、真壁にこそベルトを!」と思えてなりません。ま、とりあえず「タナ以外なら誰でもええ」や。なんならかつてのライバル「HG」でも好いよ。たぶん「HG」の方が強いもん。

今後の物語としては「タナの復讐劇」なのでしょうが、「ワールドプロレスリング」のスタッフも解っているのではないでしょうか。完全に山ちゃんが主役のオープニングが、其れを示唆していました。短い30分の中継で「山ちゃん乱入場面だけが冒頭と本編でリピートされた」のです。こんな展開になったら、僕らが観たいのは「山ちゃん vs TAJIRI」です。かつてのライバルで盟友だった「高田総統」だって「エスペランサー」してたじゃん。確かに、山ちゃんは身体を壊して引退した。整体医院も解説業もコーチとしても順調で、無理して現役復帰なんてしなくたっていいんだ。でも、TAJIRI に向かって行った山ちゃんを見たら、僕らは期待しちゃうんだよ。もう、カラダは治ったんじゃまいか?いや、かつての様に闘える状態で無い事は分っています。でもさ、気迫だけで充分やれるんじゃないの?「ハッスル」なら、やれそうじゃん。血が騒いじゃったんじゃないの?本音は「タナハシ如きには任せて置けないっ!」だからこそ、上がっちゃったんでしょ?ねえ、ねえ、リングに入っちゃったんだからさぁ。未だやれるよ、山ちゃん。(ま、「ハッスル」も最早ハッスル出来なくなったから、TAJIRIも来たわけだが、、、)


PS.そしてあたくしの願いが叶って、真壁が表紙を飾った「週プロ」を、何年か振りに即買いしました。今夜のTVは必見ですね。むふふふふ(猪木声で)


(小島藺子)



posted by 栗 at 16:45| KINASAI | 更新情報をチェックする