TBS 19:56〜20:54
片瀬那奈 as 夏子
此処的には、もうひとつの『舞台「フラガール」完結篇』を、
刮目して待てっ!
同時刻に、余りにも衝撃的な『映画「20世紀少年」最終章』を映画館で観賞し、23時半近くに放心状態で外へ出たあたくしは「こっちとら、自腹じゃ!」とかつて歌手時代に聖地・六本木ヴェルファーレの楽屋に片瀬クンを激励に来た井筒カントクの如く怒髪天を尽き、帰宅後に此のドラマを観る気力すら失ったのでした。
其れで、とりあえず寝て、明けた日曜日(8/30)、しっかり投票を済ましてから漸くHDDを起動させたので御座居ます。無惨にも改竄された「敷島ミカ」とは違い、こちらでは「バッチリだべ?」(キチホンさん声で)とばかりにしっかりと那奈ちゃん演じる夏子(なっちゃん)が登場して居ました。父親役の御所ヶ原組長に名優:西田敏行さん(過去の出演作を意識した過剰な悪ノリ演技で怪演!)と、相変わらず豪華なゲスト陣ですが、やはり此処的に注目なのは「夏子の夫役:健二を演じるのが、阿部力クンで在る」事でしょう。
力クンとは三度目の共演です。最初は「ミラクルボイス(2008年)」で片瀬演じる「手塚モモコ」がミラクル・キャンディーのチカラを利用してゲットした恋人役でしたが、子供の頃から彼を想い続けた親友に譲る為に振ってしまう結末でした。二度目は御存知「舞台 フラガール(2008年)」で、力クンは映画版の無骨でクールなトヨエツさんとは違い「片瀬演じる主役:まどか先生に想いを寄せる設定」が加わったコミカルな味も出た優しい紀美子のおにいちゃん役として全国行脚しました。其のラスト近くで、おにいちゃんは意を決しまどか先生に愛の告白をするのですが、上手くはぐらかされてしまうのでした。
そして三度目の共演では、過去に二度も結ばれなかった二人が既に結婚して居て、両さんプロデュースの結婚式を挙げ「親子の和解」と感動させ、花火のビッグ・サプライズ以上に衝撃的な「受胎報告」をぶちかますのでした。「そんなの全然別の話じゃん!」と云うなかれ。此の三作は、全てTBSが関わって居ます。「TBS・片瀬・力・三部作」としての「恋愛大河ドラマ」として捉えるのが、此処のスタンスです。今回の「こち亀 第4話」の脚本は「マギー」さんです。俳優としても有名ですが、現在では脚本家が本業と云える彼は御存じの通り「デスノート」で高田清美の上司を好演して居ます。此れが「カタセカイ」です。主演・両さんとも、実際には昨年に撮られて居た「スマスマ」の落ちで共演して居ました。アノ本気で水を慎吾ちゃんに誤爆する場面から、まっすぐに「こち亀」は繋がって居ます。
さて、片瀬クンのウエディング姿は何度観ても美しいのですが、年齢的にも着る役を演じる機会が多くなりまして、毎年どころか年に何度も拝める昨今です。仕事で此れをやって居ると現実では「行き遅れる」と云うジンクスも在る様ですが、さんま師匠に与えられた「行き遅れキャラ」道を邁進するには好都合な展開でも在ります。ま、僕らファンの願いは片瀬クンの本当の結婚式で、
「那奈ちゃんのファンで居られて好かった!」
と涙乍らに祝福する事です。いつも笑顔で居てくれたら、其れで好い。御所ヶ原組長のスピーチは、僕らの那奈ちゃんに対する想いとおんなじでした。泣くのなら、やっぱり「嬉し泣き」が好いよね☆
(小島藺子/姫川未亜)
「こち亀」TBS公式サイト