Lyrics:kenko-p
Music:Marcus Granberg & Patric Sarin
Arrangement:Ta
Remix:K. Muto
品番:AVJT-2581
発表日:2002年秋(通称「TELEPATHY ep.」AA-1 収録)
「TELEPATHY ep.」と呼ばれる片瀬那奈が発表した唯一のアナログ盤の「AA」サイドには、此の壱曲のみが収録されています。アナログでしか聴けない「TELEPATHY」Groovediggerz mix とは違い、こちらは目出度くデビューシングルにも収録されましたので、音源自体はCCCDで容易に聴く事が出来ます。でも、やはりCCCDで聴くのとアナログ盤では「曲の力が雲泥の差だ」と云わざるを得ない程に印象が違っています。そもそも、クラブ・シーンへ向けても自己の音楽を発信したいと片瀬那奈が考えていた事は、其れまでの多くの彼女が語ったインタビュー等でも明白でした。音楽人としての片瀬那奈とは、決して唐突に現れたのでは在りません。
されど、世間一般から見れば「水着キャンギャル出身でグラビア・アイドルとかモデルとかやってて可愛いからアイドル女優にもなったコが、今度は歌手までやるのかい?はいはい」って印象だったのかもしれません。事実、当時、音楽仲間の若い女子連中からは「未亜ちゃんの大好きなアイドルの那奈ちゃんって、最近TVで全然見ないと思ったらこないだ衛星放送でプロモが流れてたよ。歌も歌ってんの?何か変な歌だったよ。♪だんだんだん♪とか♪ららららら♪とかピコピコした安っぽいシンセに乗せて踊り乍ら歌ってたけど、やっぱスタイルは好いよね」とか云われてですね、「おまいら、、、首絞めたろかっ!」と思いつつも「いや、那奈ちゃんは女優だからさ、きっと一時期の気の迷いだよ」とか誤魔化すと、結構テクノやハウスも好きな女のコから「でもさ、未亜たん、オラ知ってる。アノ映像はカイリー・ミノーグに似てただ。カイリーみたいにビッチじゃなかったけど、那奈ちゃんは可愛いけど、やっぱり似てただ。オラ、知ってるだ」とか少し酔いが回った目で問われてですね、あたくしも「え?ああ、まぁ其れはそーなんだけどさ、だからぁ、那奈ちゃんは女優なんだからそんなに責めないでよ、へどもど、、、」と上手く論破すら出来なくなってしまったのでした。正直に云って「プリティガール」が終了した2002年3月から『GALAXY / TELEPATHY / FANTASY』が正式発売される2002年12月までの半年間は辛かったです。長い「那奈ヲタ歴」でも、其の期間と女優復帰した「2004年秋」の二回が、最も厳しい時でした。
さてさて、「AA」サイドのレーベルは、片瀬クンのフェイバリット・カラーである「ピンク」です。此の手の所謂「白盤」はレーベルも白で味気ないのだけど、流石は片瀬クン、しっかりとお洒落なデザインを施して在るのでした。
(小島藺子/姫川未亜)
初出「LISTEN NOW ! 片瀬那奈が聞こえる」2007年12月2日を全面改稿
RE-MIX:小島藺子
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